昭和産業は、アグリビジネスに参入する。20年12月予定で鹿島第二工場内(茨城県神栖市)に人工光型の植物工場(約1千900㎡)を建設、リーフレタスを中心とした葉菜類の生産・出荷・販売に着手する。生産能力は日産6千株。設備投資額は約6億円。設計は菱熱工業。
農業人口の変化により、5~10年先の野菜供給への影響が予測される中、新設したプラントでの知見を獲得し、定時・定量・安定品質・安定価格の4定を確保した生産体制の確立を目指す。
栽培技術の研究に当たって、明治大学農学部池田教授との共同研究契約を締結した。植物工場の生産における安定数量と高い品質確保などの課題解決に向けて、さまざまな角度からの検討を共同で実施。多段式の人工光型植物工場の運用技術を深化させ、品質・コスト・納期・柔軟性のバランスに配慮した生産の標準化と、生産品目の拡大を目指す。
昭和産業グループは2長期ビジョンの基本戦略で「事業領域の拡大」を掲げており新たな分野への積極展開に挑戦する。