5.1 C
Tokyo
8.6 C
Osaka
2026 / 02 / 11 水曜日
ログイン
English
飲料系飲料飲料事業 3月から暗転 変革の加速とコスト削減でポストコロナに備え コカ・コーラボトラーズジャパンHD

飲料事業 3月から暗転 変革の加速とコスト削減でポストコロナに備え コカ・コーラボトラーズジャパンHD

コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス(CCBJIH)の第1四半期(1~3月)飲料販売数量は、計画通りに推移していた1、2月から一転し、新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月に前年を10%割り込み累計で前年比4%減となった。

第2四半期の出足となる4月は20%以上のマイナスを記録。14日に決算発表したカリン・ドラガン社長は「明らかに前例のないことであり、われわれは変革を加速させて、市場がニューノーマル(新常態)に回復したときに戦える状態にする。また今年を乗り越えるため、即効性のあるコスト削減に全力を注ぐ」と語った。

変革については第2四半期末までに、近畿エリアでパイロットテストしている自販機オペレーションプロセス再構築と東京エリアで実施している営業拠点の統廃合の取り組みを全国展開する。

一般的に自販機に商品を補充する際、ルートカー(トラック)から必要な種類と本数をピッキングして段ボールに詰め込み、その段ボールを台車に乗せて対象の自販機まで運んでいくが、近畿の取り組みは、このルートカーでのピッキング作業も不要とする画期的なモデルとなる。

コスト削減では、主に設備投資とマーケティング投資を削減。商品(SKU)数も絞り込んでいく考えで「新しい消費者の需要とトレンドを評価し、コアSKUのどこを強化すべきか検討している。消費者が安心して購入できる商品の強化を予定し、強い販売チャネルがどこなのかも見極めていく」。

直近の販売チャネル別動向としては、食品スーパー・総合スーパー・ドラッグストアが販売数量を維持し「大型容器の一部で販促価格が増加している」。

一方、都市部のコンビニ、料飲店、駅・学校・レジャー施設・オフィスなどに設置されている自販機は落ち込みが顕著になった。

感染拡大以降、大幅に販売を伸ばしているのがオンラインチャネルで「このことが消費者の嗜好や行動の変化をどの程度あらわしたものなのかを重視している」。

商品・マーケティング戦略は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(東京2020)の延期開催や消費者の意識・行動の変化を見据えて急遽変更した。

日本コカ・コーラの和佐高志チーフ・マーケティング・オフィサーは「家庭内の消費が高まる中、われわれのコアブランドの活動でも家の中での時間を充実させるキャンペーンに切り替えている」と説明した。

「コカ・コーラ」ブランドは3月25日から、「スクリーンの時間はコークでしょ。」をテーマにした「スクリーンタイム」キャンペーンを展開し、映画、ドラマ、スポーツ、オンライン動画視聴時での飲用を訴求している。

「綾鷹」ブランドは、家庭での寛ぎ時間にフォーカスして「お湯で寛ぐ」キャンペーンを展開している。

夏場に向けては引き続き「コカ・コーラ」「綾鷹」「ジョージア」「い・ろ・は・す」「アクエリアス」の5つのコアブランドに注力し、店頭では4月から「希望が、みんなをひとつにする。」キャンペーンを展開して5ブランドをアピールしている。加えて「TVCMなどのコミュニケーションを夏にかけて実施する予定」(和佐CMO)。

コカ・コーラシステムが“ビッグベット新商品”と位置づける「ジョージア ラテニスタ」シリーズと「ファンタ プレミアグレープ」にも引き続き注力していく。

なお今後の見通しについて、ドラガン社長は「影響がいつまで続くか分からないが、第2四半期が影響のピークになると予想している。最悪の結果を防ぐため早急に行動する一方で、コスト削減と変革を加速させ、将来のポストコロナに備えるための準備をしていく」と述べた。

関連記事

インタビュー特集

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。

食品産業センター 荒川隆理事長に聞く 「食サス」設立でサステナ課題深掘り フードサプライチェーン全体の連携で

日本の食品産業は、国内外から調達された農畜水産物を原料として、健康で豊かな生活を送るために必要な加工食品を安定的に製造・供給する産業として発展してきた。