木内酒造は8日、アサヒビール、キリンビールと協業して手指消毒に使用可能な高濃度エタノールを製造し、茨城県内の自治体に無償で寄贈すると発表した。新型コロナウイルス感染症拡大で逼迫していることから厚労省は酒類メーカーが製造する高濃度エタノールを手指消毒用として使用できるよう取り扱いを改めている中、業界大手と酒造会社の協業は、この流れを後押ししそうだ。
事業名は「BREWERIES UNITE FOR IBARAKI」。外出自粛で出荷できず工場内在庫となったアサヒ、キリンの業務用ビール計2万4千ℓの樽ビールを木内酒造の八郷蒸溜所に送り、計1千260ℓの高濃度エタノールに再蒸留したものだ。
寄贈先はビール工場が立地する茨城県内の守谷市、取手市、石岡市、那珂市。5月中旬から寄贈を始め、各自治体の要望に応じて3ℓPETボトルまたは300㎖瓶で提供する。