物流最適化を推進 21年に「埼玉メガDC」竣工 コカ・コーラボトラーズJ

コカ・コーラボトラーズジャパンは21年2月、埼玉工場敷地内(埼玉県比企郡吉見町)にコカ・コーラシステム国内最大のパレット(荷役台)保管容量と製品出荷能力を持つ大型物流センター「埼玉メガDC」を竣工させる。

今年5月の着工に先立ち4月19日、起工式を開催。起工式でカリン・ドラガン社長は「継続的な成長を支えるための成長基盤構築を目指す戦略の1つとして物流体制の最適化を掲げている。埼玉メガDCは最適化への大変重要な位置づけになる」と語った。投資額は140億円強。

物流体制の最適化と人手不足に対応するため、埼玉メガDCには最新自動化倉庫技術を導入する。ブルース・ハーバート執行役員SCM本部長は「当社のセールスセンターや、ハブで行う仕分けなどの物流業務や在庫保管スペースを埼玉メガDCに集約し効率化を図ることができる」と述べた。

通常は、セールスセンターなどの中間拠点で仕分けし、ルートカーと呼ばれるトラックに積み込み、取引先や自販機に配送する。埼玉DCではすべて荷造りを完了させることで、中間拠点での作業負担を削減する。

これを実現させる新技術がカスタマーオーダーピッキングシステムと自動ハンドリング制御システム。一般的には1つのパレットに1種類の商品がケース積みされるが、新技術によりカスタマーのオーダー別にケース単位で仕分けを行い、1つのパレットに複数種類のケースを積み重ねて出荷できるようになる。「データの読み取りから最終出荷まですべて自動でやってくれる」(SCM本部の瀧澤政利氏)という。

仕分けは21台のアームロボットが行うことで省人化を図り、必要人員はメンテナンス要員など100人程度と想定している。

パレットの保管能力は6万パレット。年間出荷能力は8千100万ケース。常時300万ケース程度保管でき、東京を中心に埼玉を含む両エリアをカバーしていく。建築面積は1万4千747㎡。3階建てで建物の延床面積は2万3千548㎡。

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