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伊藤ハム米久HD 次世代モデルの三島工場竣工 ハム・ソー新工場は約30年ぶり

 伊藤ハム米久ホールディングスは、生産・効率性や人手不足対策、環境対応などを高めた次世代モデルに位置付ける加工食品事業の「三島工場」(静岡県三島市)の竣工式を9月10日に行った。ハム・ソーセージの新工場は約30年ぶり。同規模の工場と比べて半分の人員で生産できる。

伊藤功一常務
伊藤功一常務

 同日、会見した伊藤功一常務兼伊藤ハム社長は「工場再編の第一歩」と強調。長期経営戦略2035で掲げている工場再編の足掛かりとし、国内バリューチェーン最大化を目指していく。

 三島工場は、旧ケンコー工場を建て替えた。最新設備による人員削減とともに生産効率を高めるため、生産品目は「アルトバイエルン」「朝のフレッシュロースハム」など主力5品に絞った。100~200種生産している他工場と比べると、その少なさが際立っている。

 工場レイアウトや物流動線では、新工場だからこそ「ゼロベース」(同社)で設計でき、既存工場のように建屋レイアウトの制約を受けないため、ロースハムの生産ラインはスライス・包装など直線25mのラインを構築。さらに工程間物流を自動化し、工程間の人手による運搬の発生も基本的になくした。

 新工場のコンセプトは3つで、徹底した自動化・効率化の「スマート」、人と環境に配慮した「サスティナブル」、工場見学通路を設けたことなど地域と顧客とつながる「オープン」。サスティナブルでは、水使用量の削減を図るため、原料解凍工程で水を使用せず解凍が可能となる大型の「解凍タンブラー」を導入するなど、随所で環境負荷低減を図った。

 また、働く人に優しい工場を目指し、作業の身体的負担軽減を図ったほか、食堂からは富士山が眺められる。

 三島工場の生産能力は年間約2万tと同社では中規模。生産は26年10月から開始する。今後について伊藤常務は「まずは三島工場で計画した生産効率などを実現」させ、その後に成功事例等の他工場への移設を検討し、「競争力ある生産体制を構築」していく。

 また、長期経営戦略2035では、東西の基幹工場(兵庫県西宮市、千葉県柏市)を基点とした工場再編も掲げており、伊藤常務は「東と西で、しっかりと基幹工場を作っていきたい」との考えも示した。

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