雪印メグミルクは7月26日、2026年秋季の新商品・改良品発表会を開催した。中期経営計画「Next Design 2030」に基づき、チーズ、機能性食品、プラントベースフードなど成長領域で商品・事業展開を強化する。海外では6月下旬に稼働したベトナム新工場を起点に、アジアでのチーズ事業拡大を進める。
稲葉聡取締役常務執行役員は、「秋冬の新製品・改良品は2030年に向けて、どのような領域で成長し、お客様にどういった価値を届けていくかを具現化したもの」と説明。「乳の産業価値を高める構造の変革」と「成長の果実の育成と収穫」をテーマに、健康意識やライフスタイルの変化などに対応する考えを示した。
なかでも重点を置くのがチーズで、長年培った技術力やブランド力、商品開発力を生かせる最重要カテゴリーと位置付ける。長谷川晃一乳食品事業部長は「家庭用チーズ市場でトップシェアを持つ一方、一部商品ではコモディティ化が進み、競争環境やコストアップが厳しさを増している」と説明。国産生乳を使用したチーズの価値向上と新たな食文化の創造に取り組む考えを示した。

今秋冬は「雪印北海道100 さけるチーズ カレー味」(25g・9月1日、50g・10月1日発売)で子育て世帯のおやつ需要を、「同カマンベールチーズ 宵 バジル&ガーリック味」(10月1日)、「同ベーコン&ペッパー味」(11月1日)では若年層の晩酌需要を開拓する。カマンベールは高価格帯で若年層の購入率が低い課題に対応し、3個入りのハーフサイズを希望小売価格370円(税別)で展開。
チーズソースでは「torochi モスバーガー監修 チーズソース」第2弾を9月1日に発売。北海道産チーズを100%使用し、温めずにそのまま料理にかけられる。まずは中部エリアでテレビCM放映や売場展開など集中投資しており、今後は成功事例を他地域にも広げる。チーズ事業の次の成長基盤として、28年度には新中標津工場の稼働を予定。北海道産生乳を新たな設備・製造技術で加工し、高付加価値商品の開発につなげる。
機能性表示食品では、9月29日発売の「乳酸菌ヘルベヨーグルト ドリンクタイプ」において、目・鼻の不快感、睡眠の質に加え、GABAによる一時的な精神的ストレスや疲労感の軽減、リラックスに関する機能を追加した。
プラントベースフードでは「ナチュレ 恵 megumi えんどう豆生まれ プレーン」を9月22日に新発売。えんどう豆由来の苦みや渋みを抑えるなど風味を改良し、ガセリ菌SP株による腸内環境改善機能も付与する。広告キャラクターには新たに遠藤憲一さんを起用する。
海外事業は、競争優位を発揮できる機能性素材事業と、アジアを中心としたチーズ事業を成長の柱に据える。6月下旬に稼働を開始した雪印メグミルクベトナムを新たな生産拠点とし、まず業務用プロセスチーズから展開。現地ニーズを捉えながらカテゴリーを拡大するとともに、インドネシアの生産拠点との連携を進め、アジア全域への展開につなげる。「Next Design 2030」では海外事業の目標利益を70億円とし、全体の20%を占める水準を目指す。
