サントリービバレッジ&フードの「GREEN DA・KA・RA」ブランドがノンカフェイン茶系飲料市場を開拓している。
同ブランドは「大人から子どもまで安心して飲める、心とカラダにやさしい水分補給飲料」というコンセプトのもと、「GREEN DA・KA・RA」本体と「GREEN DA・KA・RAやさしい麦茶」の2品を中核商品と位置づけ、スポーツ機能系飲料と無糖茶飲料の領域にアプローチしている。
このうち無糖茶飲料では、「やさしい麦茶」を軸足に「やさしいルイボス」「やさしいコーン茶」「やさしい黒豆茶」を展開してノンカフェイン茶系飲料の領域を拡大している。
ノンカフェイン茶飲料市場は近年拡大傾向にあり、昨年も無糖茶飲料の最大ボリュームとなる緑茶飲料と比較して、ノンカフェイン茶系飲料は続伸したと推定される。

ノンカフェイン茶系飲料の拡大の背景について、5月18日、取材に応じたSBFジャパンブランドマーケティング本部の關知恵氏は「カフェインコントロール意識の高まりにより、ノンカフェイン茶市場が拡大している」と語る。
バラエティが広がっている要因については気分転換ニーズを挙げる。
「ノンカフェインでありながら、少し違う気分になれる、気持ちをアップリフトしてくれるものとして、ルイボスやコーン茶が選ばれている」とみている。
1人のユーザーが、その日の気分によって異なるフレーバーを選択するといった回遊も見込めることから、勢いを加速させるべく、4月7日に「やさしい黒豆茶」を新発売して「ノンカフェインのやさしい4兄弟!」として展開している。
「各カテゴリの中で各商品を強くしていくということと、買い回りを増やすということの両方を意識しながら取り組んでいる。ノンカフェイン茶系飲料の需要の最大化を目指し、しっかり提案性を持たせて世の中に届けていきたい」と意欲をのぞかせる。
4月7日、「やさしい黒豆茶」の新発売に伴い、「やさしい麦茶」「やさしいルイボス」「やさしいコーン茶」をリニューアル発売した。
リニューアルにより4品のラベルデザインを統一化。
「ブランドロゴの下に各商品名を配置してレイアウトを揃えることで、ブランドとして統一感を持たせて、より認識しやすくした」と説明する。
「やさしい黒豆茶」は、黒豆茶のリーフ市場が金額ベースで拡大していることを受けて開発された。
「黒豆茶は成長市場ではあるものの、客層が限定的で健康目的での飲用が多く、飲みづらそうな印象を持っている方も多いことに着目し、『GREEN DA・KA・RA 』ブランドで提案することで、健康目的だけでなく、無糖茶飲料の買い回りの1つとしてオールターゲットで提案できると考えた」と振り返る。
こうした考え方から「やさしい黒豆茶」の中味は、サントリーのブレンド技術を生かし、素材をバランスよく組み合わせ、黒豆茶を初めて飲む人でも安心して試しやすいようにしている。
飲み始めは、黒豆と大豆をブレンドし、きな粉のように甘香ばしく感じられるようにした。加えて、はと麦をブレンドして、すっきりとした後味にもこだわった。
出足は狙い通りで「ブランドのコアユーザーである若年層やファミリー層がしっかり取れており、引き続き認知拡大と飲用経験を高めていきたい」という。
「やさしい麦茶」は、家庭用麦茶の嗜好トレンドを捉え、水出しのようなすっきりとした味わいをベースに深煎りの香りを付与し「やさしい麦茶」らしい飲みやすさがありながら麦茶としての嗜好性をより高めた。
「やさしいルイボス」は数量ベースで2024年に23年比1.7倍の伸びをみせた。25年は伸びが鈍化したものの24年比7%増の成長を遂げ、発売を開始した23年と比較すると、25年は約1.8倍を記録した。今回のリニューアルでは中味も刷新。「より爽やかですっきりとした味わいに仕立てた」という。
「やさしいコーン茶」は、昨年4月の発売以降好調に推移し、25年4―12月の出荷数量は計画比1.6倍の水準となった。
「『やさしいルイボス』が気持ちを切り替えるニーズに対応しているのに対して、『やさしいコーン茶』は、甘い香りでリラックスできるニーズに対応しているようだ」との見方を示す。
「GREEN DA・KA・RA本体」と「やさしい麦茶」から3月31日に発売開始した新容量・新容器の1.25Lサイズは、単身世帯や高齢世帯の増加などを受け、家庭内でのストックのしやすさと家庭外での持ち運びやすさを考えて開発された。



