6.5 C
Tokyo
12.7 C
Osaka
2025 / 12 / 24 水曜日
ログイン
English
加工食品乳製品・アイスクリーム明治 “できたて体験”で酪農伝える 世田谷区と連携し食育授業

明治 “できたて体験”で酪農伝える 世田谷区と連携し食育授業

 明治が展開するチーズブランド「フレッシュチーズスタジオ」は、「できたて、しあわせ。」をコンセプトに、北海道・十勝の生乳を使ったフレッシュチーズを工房や店舗でその場で仕上げて提供している。出来たてを味わう体験を通じて、乳製品や酪農の価値を伝えるのが狙いだ。

 取り組みの一環として11月29日、世田谷区教育委員会と連携し「世田谷区×フレッシュチーズスタジオ(明治)ハローキャリアワーク」を実施。ホームページには100人を超える応募があり、抽選で30人が参加した。児童らは今年7月に世田谷区に開業した工房併設型店舗「FRESH CHEESE STUDIO 深沢工房店」を見学後、北海道産生乳を使ったチーズカード(凝乳)でモッツァレラチーズ作りを体験した。温めたチーズを自分の手で成形し、蜂蜜やオリーブオイルなどをかけて味わいながら、酪農家の仕事や国産乳製品への理解を深めた。その後は新聞や4コマ漫画を制作し、地域に愛される店や商品とは何かを考えるワークも実施した。

使用したカード
使用したカード

 体験で使用したカードは、同ブランドの中核を担う技術だ。北海道で絞った生乳から作ったカードを新鮮な状態で急速冷凍し、本州へ輸送。現場で電子レンジ加熱するだけで、モッツァレラやストリングチーズ(さけるタイプのチーズ)などを自由に成形できる。冷凍で2年間保存できる点も特長で、ホテルやレストランなど業務用での採用が広がっている。

 プロダクトマネージャーの小森素晴氏は「強く記憶に残る体験があれば、商品や酪農への関心につながる。出来たてを味わう体験そのものが価値になる」と話す。世田谷の店舗では、いちごを丸ごと包んだブラータや、ホエイを活用したリコッタチーズなど付加価値商品の開発にも着手。あんこを包んだ「あんぶら~た」は一部百貨店やECでも販売し、和素材を組み合わせた新たなチーズとして注目される。今後は急速冷凍技術の強みを生かし、海外展開も視野に入れる。

小森素晴氏
小森素晴氏

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。