インテージによると、クリスマスの消費は減少傾向にあるようだ。このほど公表した調査結果では、クリスマス関連の市場規模は2年前比で約3分の2に縮小し、「予定はない」との回答が54・1%(前年比3%増)に達した。
調査は11月19日~25日に全国15‐79歳の男女5000人を対象に実施。
クリスマスに予定がある人の予算は1万6418円、0・5%増だった。ただし昨24年に28%減と落ち込んだ水準の横ばいで、推定人口から試算した市場規模は7274億円、5・8%減としている。
クリスマスの予定を聞いたところ、トップは「予定はない」の54・1%。次いで2位の「プレゼントを購入(自分用含む)」は26・0%(24年27・4%)、3位の「自宅でパーティー」は24・2%(同25・6%)とそれぞれ前年を下回った。
予定がない理由の1位は「興味がない・習慣がない」が約3割と突出する一方、「お金をかけたくない・節約したい」が2番手で続いた。
予定ありの中では「ケーキを食べる」が4割超で底堅い需要をみせる。その予算は3000円台が約3割と最多で、2000円台が20%、4000円台が17%の順。
クリスマス料理やケーキを食べる日程を聞いたところ、今年は平日ながら「24日」が6割弱、「25日」が2割超と集中。前倒し消費は限定的で、外食や旅行などの高額消費が起きにくい構造が浮かび上がった。
