亀田製菓のロングセラー米菓「ハッピーターン」の4-11月売上高が過去最高を記録し、今期(3月期)着地も過去最高に達する勢いで推移している。
インテージSRI+(ブランド別推計販売規模 金額)によると、4-11月の伸びは前年同期比7.5%増となった。
好調要因について12月8日、取材に応じた歴舎(れきしゃ)直輝マーケティング戦略部米菓スナック第2グループマネージャーは、1976年の誕生から49年かけて培ってきたブランド力を挙げる。
今年行った施策も奏功。賀来賢人さんを起用したTVCM「ハッピーターン スパイス 旨味篇」「ハッピーターン250%パウダー 楽屋篇」の2篇を5月と9月に放映したことに加え、歴舎マネージャーが「ブランドにとって大きな数字を獲得できた」と強調するのは10月に実施したカルビーとの相互コラボ。

カルビーが「ハッピーターン」の味わいを再現した「ポテトチップス ハッピーターン味」(65g)、亀田製菓がカルビーの「ポテトチップス しあわせバタ~」の味を再現した「ハッピーターン しあわせバタ~味」(35g・71g)をそれぞれ発売した。
亀田製菓では新規ユーザーの獲得につながったほか、「しあわせバタ~味」の売れ行きが既存品に波及した。「『しあわせバタ~味』の購入者がスナックと買い回る傾向が強かった。ブランドの新規ユーザーも非常に多く、直近1年間購入していないお客様に手に取っていただき『ハッピーターン』のレギュラー品と『ハッピーターンスパイス』も跳ね上がった」との手応えを得る。
相互コラボにより米菓とスナックの話題発信にも寄与したとみている。
「ハロウィンが世の中を賑わすタイミングで、お菓子だとどうしてもチョコレートやビスケットが売られやすくなるが、米菓市場とスナック市場のトレンドが前週のトレンドと比べてグッと上がった」と振り返る。
