通販・宅配食品に特化した日本で唯一の「通販食品展示商談会」は10月29日と30日の両日、東京・千代田区有楽町の東京交通会館で開かれ、連日多くの来場者でにぎわった。
今年で15回目を迎えた商談会は、食品産業センター、日本スーパーマーケット協会、日本通信販売協会と食品新聞社で構成する「通販食品展示商談会」実行委員会が主催し、農水省や経産省など行政機関のほか、多くの食品関係団体も後援した。
近年、ネット通販を含む通販業界は堅調な売れ行きで推移しており、中でも食品通販の扱い量は年々増加。地域の知られざる銘品や逸品が一堂に集まる同展への関心は年々高まっており、通販・宅配食品に特化した唯一の展示会として来場者も増えている。
今回も店頭では販売しない日本全国のご当地食品や特産品などを一堂に展示。品種も農・水産物や瓶・缶詰、飲料、レトルト食品、菓子、スイーツ、デザート、清酒、サプリメントなど多岐に及んだ。
生産量が限られる特産品は販路が限定されるなどの課題を抱えており、販路拡大の可能性を秘めた通販の役割は大きい。今回も北海道から東北、北陸、関西、九州など全国各地の自慢の通販商品が集結。最新情報を求めて、通販・宅配業界のバイヤーや小売、外食、卸売関係者など来場者も多岐にわたり、出展社との情報交換を通じて商談につなげた。
今回初めて展示会に出展する企業や、初披露する新製品の出展が多いのが同展の特徴。出展社の多くが個人通販を志向する中で、出展社からは「開催の質が高いことが感じられた」「商談目的で来場される人が多く、時間をかけて新商品の説明ができた」「新製品の反応を探ることが目的だったので、通販に見合ったコンパクトな規模だったことが良かった」「出展社同士の情報交換ができた」などの声も聞かれた。
(つづく)


