明治は、アスコム社から11月6日に発刊されたチョコレートドリンクのレシピブック「CHOCOLATE;the DRINK チョコレートは飲み物です。」(著者:明治)を活用して、かねてから提案している「のむチョコレート」のアピールを強めていく。
11月5日、取材に応じたグローバルカカオ事業本部カカオマーケティング部CXSグループの須田彩歌氏は「カフェチェーンの期間限定メニューやチルドカップの飲料で、チョコレートドリンクは徐々に普及している。チョコレートを飲み物に置き換えることで、さらなる需要が拡大が見込める。チョコレートが溶けやすい夏には、コールドのチョコレートドリンクの提案で需要を深耕できる」との考えを明らかにする。

同社は2022年11月に「のむチョコ研究部」を立ち上げ、「のむチョコレート」の提案を開始。
「チョコレートドリンクが日本で普及していない要因は、作る手間や難しさ、そもそもの認知の低さがある」との認識のもと、応援購入サービス「Makuake」を通じて、簡単にチョコレートドリンクを作れるチョコレートドリンクメーカーの販売を開始。同時にイベント出展などにより、認知拡大に向けた情報発信に取り組んでいる。
家庭外でもチョコレートドリンクを飲める機会を創出すべく、今年1月からバーテンダーを対象に、チョコレートドリンクメーカーを使用したオリジナルレシピのコンテストを開催。
明治が著したレシピブックには、コンテストで選ばれた19レシピも含め42のレシピを掲載している。
須田氏は「これまでHPにレシピを載せていたが、新たにバーや食シーンへ進出するという次のステップへの区切りとして本の出版を決めた」と語る。
今後は外食でのさらなる拡大を見込む。
「コンテストの応募総数は474通。バーテンダーから予想以上に大きな反響があった。日中営業の飲食店も含め、外食シーンでチョコレートドリンクを広げていく」と意欲を示す。
レシピブックの発売を記念した「チョコレートは飲み物です。~CHOCOLATE;the DRINK~イベント」には、俳優の速水もこみちさん、ショコラティエの土屋公二氏、バーテンダーの石垣忍氏・南雲主于三氏が登壇してチョコレートドリンク作りやチョコレートカクテルの試飲を行い、おいしさや手軽さをアピールした。


