森永乳業 妊婦の栄養維持研究 動物性たんぱくが寄与

森永乳業は北海道大学病院産科と共同で、妊娠期の血中アミノ酸濃度が栄養状態にかかわることを明らかにした。特定のアミノ酸を含む動物性たんぱく質の摂取が栄養維持に有用な可能性も示された。

研究では妊婦115人を対象に血中アミノ酸濃度とたんぱく質摂取量の関連を解析。たんぱく質栄養状態が低い妊婦ではトリプトファンやスレオニンの濃度が低く、動物性たんぱく質の多い食事ほど濃度が高い傾向が確認された。

成果は第13回日本DOHaD学会学術集会で発表され優秀演題賞を受賞。学術誌『BMC Pregnancy and Childbirth』にも掲載。同社は今後も妊娠期の母体や赤ちゃんの栄養改善に役立つサービスや食品の開発を進めるとしている。