「獺祭BLUE 50 from NY」 山口県限定で継続販売 「地元で飲んでいただけるように」

獺祭は、米国酒蔵で醸した「獺祭BLUE 50 from NY」を山口県内の特約店限定で8月から販売開始した。

24年4月に日本向けに数量限定で販売したが、このたび商品名を改め、より一層おいしくなった米国産「獺祭」を山口県で継続的に販売するもの。このほど山口県周南市で発表会を開き、桜井博志会長は「日本でも買いたい・飲みたいというお声があるので、獺祭の酒蔵がある地元山口で飲んでいただけるようにした」などと背景を語った。

「獺祭BLUE 50 from NY」は日本同様に山田錦のみを使用した純米大吟醸。華やかな香りや甘み、味わいの柔らかさと同時にしっかりしたボディも兼ね備える。アルコール度数(14%)が低いことからくる柔らかさも魅力。精米歩合50%、価格(税別)は720㎖が3800円、375㎖が2000円。

発表会には日本酒に精通しているアメリカ人の利き酒師、ジェイソン・バーグ氏も登壇。桜井会長との対談で、「米国産の清酒が日本に逆輸入されることは珍しい。それを一度飲んでいただければ、『獺祭』が世界中で評価されている質の高いお酒であることを実感できると思う」と話した。

「獺祭BLUE」を醸すニューヨーク蔵は23年3月に完成。敷地面積6万2400㎡に、蔵建屋5100㎡、精米所370㎡、排水処理棟600㎡を備える。製造能力は年間7000石(約1260㎘)。

今後、「獺祭BLUE」は山口県内の特約店(30~40店舗)で継続販売するほか、インバウンドの富裕層向けに一部都内のホテルでも提供予定。