10.7 C
Tokyo
6.9 C
Osaka
2025 / 12 / 26 金曜日
ログイン
English
加工食品調味料・カレー類にんべん 前期は増収増益 カツオ価格下落が寄与

にんべん 前期は増収増益 カツオ価格下落が寄与

にんべんの2024年度(4~3月)業績は増収増益で着地した。売上高は前年比1.1%増の162億4300万円。経常利益でも、23年秋のピーク時に比べカツオの魚価が下がり、原価率が下がったこともあり、増益となった。25年度第1四半期(4~6月)も増収増益。髙津伊兵衛社長が8月1日に開いた25年秋冬新商品発表会で明らかにした。

24年度の主要商品の売上を見ると、規模の大きい「つゆの素1L」は金額、数量ともに前年を下回った。だが、育成に力を注ぐ「つゆの素ゴールド」「白だし」は価格改定の影響もあるなか、金額で同14.1%増、数量でも同8.7%増と伸長した。「日常の生活の中で使っていただく機会が確実に増えている」(髙津社長)ことが実績にも表れた。

25年度第1四半期の売上高は前年比2.2%増、経常利益は同8.8%増となった。売上高は4~7月の速報値でも同3.4%増と伸長。「様々な取り組みが(業績の)改善につながっている」(同)状況だ。

秋冬新商品では、家庭用NB商品として約20年ぶりに炊き込みご飯の素2品を発売する。「素材とだしを感じていただける仕様」(同)の新商品を提案する。タニタ食堂監修のだしパックも発売。だしを味わってもらう機会を増やす一方、「だしの風味で減塩につなげる提案もしていく」(同)。

髙津社長は、直販事業、特に直営店について、この秋に数店を出店することを紹介したうえで「スクラップビルドを行いながら事業採算の改善に取り組んでいる」と報告。新商品も投入する考えを明らかにした。24年度に前年比4.2%増と成長した海外事業、同様に同5.2%増と成長した業務用事業にも力を入れる考えも強調した。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。