13.8 C
Tokyo
15 C
Osaka
2025 / 11 / 10 月曜日
English
加工食品調味料・カレー類にんべん 前期は増収増益 カツオ価格下落が寄与
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

にんべん 前期は増収増益 カツオ価格下落が寄与

にんべんの2024年度(4~3月)業績は増収増益で着地した。売上高は前年比1.1%増の162億4300万円。経常利益でも、23年秋のピーク時に比べカツオの魚価が下がり、原価率が下がったこともあり、増益となった。25年度第1四半期(4~6月)も増収増益。髙津伊兵衛社長が8月1日に開いた25年秋冬新商品発表会で明らかにした。

24年度の主要商品の売上を見ると、規模の大きい「つゆの素1L」は金額、数量ともに前年を下回った。だが、育成に力を注ぐ「つゆの素ゴールド」「白だし」は価格改定の影響もあるなか、金額で同14.1%増、数量でも同8.7%増と伸長した。「日常の生活の中で使っていただく機会が確実に増えている」(髙津社長)ことが実績にも表れた。

25年度第1四半期の売上高は前年比2.2%増、経常利益は同8.8%増となった。売上高は4~7月の速報値でも同3.4%増と伸長。「様々な取り組みが(業績の)改善につながっている」(同)状況だ。

秋冬新商品では、家庭用NB商品として約20年ぶりに炊き込みご飯の素2品を発売する。「素材とだしを感じていただける仕様」(同)の新商品を提案する。タニタ食堂監修のだしパックも発売。だしを味わってもらう機会を増やす一方、「だしの風味で減塩につなげる提案もしていく」(同)。

髙津社長は、直販事業、特に直営店について、この秋に数店を出店することを紹介したうえで「スクラップビルドを行いながら事業採算の改善に取り組んでいる」と報告。新商品も投入する考えを明らかにした。24年度に前年比4.2%増と成長した海外事業、同様に同5.2%増と成長した業務用事業にも力を入れる考えも強調した。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点