石光商事とその取引先で組織する新サイコー会の第5回総会が7月10日、神戸市の神戸ポートピアホテルで開催され、会員など45社79人が参集した。来年に創立120周年を迎える石光商事からは、今年4月に7代目社長に就任し「一緒に、夢中に!」を掲げた荒川正臣新社長が前年度決算概要、新中期計画などを発表した。
荒川社長からは、スローガン「一緒に、夢中に!」について、まず社員に対し「一緒に、夢中に、よりよい仕事に取り組める組織でありたい」との思いを伝えたと説明。「一緒に」とは、家族、社員含むすべてのステークホルダーと「心の握手をして取り組む」こと、「相互に尊重して支えあう」こと。「夢中に」は、「楽ではないが、楽しく夢中になれる仕事を作る」ことなど、それぞれに込めた思いを各位に訴えた。
今期始動の中期3か年計画「SHINE2027」では、事業の根本的考えは「経済的価値だけではなく、環境保全、人権問題などの社会的価値と両面で進めていく」とし、高利益商材を追求する取り組みでは、「低利益で多くの二酸化炭素を排出する商品は見直す」とし、石脇智広前社長が前中計で示した基本的方針を引き継いでいく。
海外事業は「積極的に推進する」とし、海外売上高を現在の連結構成比17%を、3年後の28年3月期に25%へ高める。
また、兵庫県の小野新工場は、脱炭素に向けたグリーン焙煎への取り組みを強化する工場で、26年12月末完成を予定する。
石光商事の業績と計画値は、25年3月期は増収減益。売上高は前期比4.7%増の649億円、経常利益は23.2%減の13億円。26年3月期予想は、売上高は5.9%増の688億円、経常利益は10.8%増の14億円。3年後の28年3月期は、売上高740億円、営業利益22億円を計画している。
また、取引企業を代表して、総会冒頭は水垣佳彦エム・シーシー食品社長、総会後の懇親会は開宴の辞と乾杯を吉村直樹マリンフード社長、中締めは筏由加子リボン食品社長がそれぞれあいさつした。