5.9 C
Tokyo
2.9 C
Osaka
2025 / 12 / 16 火曜日
ログイン
English
その他企業活動J-オイルミルズに日本ビタミン学会賞 ビタミンK2の研究・普及に貢献

J-オイルミルズに日本ビタミン学会賞 ビタミンK2の研究・普及に貢献

J-オイルミルズの研究チームが、2025年度日本ビタミン学会「企画・技術・活動賞」を受賞し、先月開かれた日本ビタミン学会第77回大会で授賞式が行われた。

日本ビタミン学会は、ビタミン学の進歩・発展に貢献することで国民の健康増進に寄与することを目的に1949年に設立。企画・技術・活動賞はビタミンとバイオファクターの価値を科学的に裏付け、国民の健康と福祉に役立つような活動に贈られる賞で、J-オイルミルズが長年取り組んできた食品用ビタミンKの開発・有用性の研究・普及に向けた取り組みが評価された。

ビタミンKは脂溶性ビタミンの一種で、正常な血液凝固に必要なビタミンとして発見され、その中でもビタミンK2は骨粗しょう症の治療薬として1990年代半ばから注目されてきた。

J-オイルミルズでは90年代に納豆菌によるビタミンK2(メナキノン-7、以下MK-7)の発酵生産および抽出・精製に関する開発を行い、商業生産を開始。30年以上にわたって国内外の食品やサプリメントにビタミンK2の供給を行ってきた。

00年代に入り、MK-7の骨に対する効果(骨密度、骨強度、骨量の減少抑制)と動脈への効果(柔軟性維持)が認められ、欧米においてビタミンK2、その中でもMK-7の市場が急拡大した。

同社では、欧州食品安全機関のNovel Foodsや米国self-GRASなど各国の認証取得や規制に対応し、食品素材として国内外での販売を拡大。約30年にわたるビタミンK2(MK―7)に関する研究開発や、国内外での普及・啓発に取り組んでいる。

関連記事

インタビュー特集

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。