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加工食品調味料・カレー類味の素「うま味体験館」10周年イベント 目隠し調理体験で「多様性」学ぶ

味の素「うま味体験館」10周年イベント 目隠し調理体験で「多様性」学ぶ

味の素グループうま味体験館(AUSS)が今年で開館10周年を迎え、これを記念して館内では「UMAMIフェスティバル2025 『うま味』がつなぐ、笑顔と未来」と題した一般生活者参加型の様々なイベントが開かれた(最終日は6月28日)。

イベントの一つ「食のダイバーシティ調理体験イベント~見えない人も、見える人も、もっと料理を楽しめる世界を~」は、ブラインドサッカー日本代表で、昨年のパリ2024パラリンピックにも出場した鳥居健人(とりいけんと)選手をゲストに招き、小・中学生とその保護者の12組24人が、目隠し調理に挑戦することにより食を通じて多様性を理解しようとするもの。

親子参加者はお父さんのサポートが決め手に
親子参加者はお父さんのサポートが決め手に

調理体験では、鳥居選手のデモンストレーションを参考に、参加者は今年2月に立ち上げた視覚障がい者にやさしいレシピサイト「音でみるサウンドフルレシピ(SOUNDFUL RECIPE)」を使い、目隠し調理役とサポート役を交代しながら、「丸鶏がらスープ」と「焙煎ごま香味油」を使用した「キャベツとツナのおかずナムル」および「Cook Do ひき肉入り麻婆豆腐用こどもの甘口・みんなの中辛」を調理した。

耐熱ボウルやラップなど調理器具の位置を確認したあと、サポート役が作り方を読み上げ、長ネギのみじん切りや1・5㎝角に切る豆腐の下ごしらえ、目を隠したままごま油を小さじで計る場面は難しかったとの声が聞かれた。

味の素グループは、DE&I「ダイバーシティ(多様性)・エクイティ(公平性)&インクルージョン(包括性)」の考え方のもとで、食を通じ、多様性を尊重した豊かな社会づくりを目指した「食のダイバーシティプロジェクト」を推進。一人ひとりの個性を認め、それぞれの人に公平に活躍する機会が与えられ、いきいきと働き、生活できる環境づくりを目指している。

苦労してつくった麻婆豆腐は格別のおいしさ
苦労してつくった麻婆豆腐は格別のおいしさ

「食はあらゆる人にとって欠かすことのできない営み。そこに障がいがある人、ない人の差はない。二者の間に壁があるとすれば、それはお互いを知る機会が少ないから」とし、「今回のワークショップが、お互いを認め合う第一歩につながってほしい」という思いから今回の調理体験イベントが行われた。

イベントで使われたサウンドフルレシピは、スマホなどで活用する音声読み上げ機能に特化したレシピサイトで、見える人も見えない人も、楽しめるような内容となっており、3月までに100レシピ以上を掲載している。

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