イオン九州は5月23日、長崎市内に9店舗を展開するジョイフルサンアルファ(本社・長崎市、資本金1億円)の全株式を7月1日に取得(買収金額は非公表)して完全子会社化すると発表した。
ジョイフルサンは1959年(昭和34年)にその前身となるアサヒストアとして長崎市で創業。地域密着型SMとして長崎県を地盤に展開していたが、その後の競合他社との価格競争に伴う業績不振や事業への設備投資などで資金繰りが悪化。経営難に陥ったことから2016年5月にあなぶき興産九州(現・穴吹興産)が出資する形でジョイフルサンアルファを設立し、同9月にジョイフルサンから事業承継していた。
事業承継時において穴吹興産ではジョイフルサンの店舗をいったん取り壊してマンションとして建設し、その1階に新店舗として再生させる構想を打ち出していた模様だ。しかしその後もジョイフルサンの業績不振が続いたことや不動産事業とのシナジー効果が見込めないことで穴吹興産が今回の売却を決めた。
イオン九州は、今回の買収を機にジョイフルサンアルファの培ってきた経営基盤と同社のノウハウを組み合わせることで、出店の手薄な長崎エリアでのシェア拡大を図っていきたい意向だ。
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