20 C
Tokyo
18.8 C
Osaka
2025 / 12 / 01 月曜日
ログイン
English
飲料系酒類20年後にわが子と乾杯 「人生を共に生きるウイスキー」 キリンがクラファン始動
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

20年後にわが子と乾杯 「人生を共に生きるウイスキー」 キリンがクラファン始動

同じ20年の時を過ごしたウイスキーで、一生忘れられない乾杯を。そんなサービスが実現するかもしれない。

キリンビールが6月6日からクラウドファンディングを開始する「人生を共に生きるウイスキー」。熟成0年時点で顧客が購入したウイスキー原酒を、キリン富士御殿場蒸溜所で熟成。数年ごとに熟成途中のサンプルを届け、20年後には完成したウイスキーが楽しめるというもの。

子どもの誕生時に購入して成長の節目ごとにサンプルを味わい、20歳の誕生祝いにウイスキーで乾杯――といった楽しみ方のほか、夫婦の記念日、自分自身の人生を刻む印など、思い思いの目的で利用が可能だ。

事業を起案したのは、同社マーケティング部事業創造室の小島亨介氏。社内の公募制度で採用された。

目指すのは「お客様の人生で忘れられない乾杯を実現すること」と語る小島氏。ヒントになったのは、ある人から聞いた話だったという。

「その方は子どもの誕生日に毎年、家の柱に子の身長の目印を付けていた。家を建て替えたときも、その柱は新しい家の一部に使ったという。子どもの成長を節目ごとに楽しめるようにしたら、唯一無二の価値あるものになるのでは。そんな潜在的なニーズがあると考えた」。

開始に向け、クラウドファンディングサービス「Makuake」での応援購入により資金を調達。目標金額の1億円に達した場合に事業をスタートする。ただ過去に1億円超えを達成したプロジェクトは全体の0.1%以下だといい、高いハードルに挑むことになる。

熟成途中のウイスキー(50㎖×2本)を計6回届け、最後に20年熟成したウイスキー(700㎖)を届ける。クラウドファンディング時の価格は税別10万円。過去の仕込原酒もMakuakeで購入可能だ。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点