9.3 C
Tokyo
9.5 C
Osaka
2026 / 03 / 04 水曜日
ログイン
English
逆光線(コラム)コメ対策急ぐ政府 一次産業の共通課題に目配りを

コメ対策急ぐ政府 一次産業の共通課題に目配りを

「若手が70歳を超えた」。水産加工業の社長が話していた。琵琶湖の魚を原料とするこのメーカー。昨今は不漁が続き、原料不足に悩む。環境変化とともに、漁師の高齢化がその一因。

▼数年前、瀬戸内で同様の話を聞いたのを思い出す。小魚が取れなくなり佃煮メーカーがやむなくそれを使った商品を終売した。「取れないものはどうしようもない」と嘆いていた。同じころ、海苔メーカーの幹部が「今はいかに販売先を広げるかで悩んでいるが、そのうち原料を手に入れるのに苦心するようになるだろう」と危惧していた。その不安は、思っていたよりも早く現実のものとなった。

▼第一次産業を取り巻く課題を、消費者も店頭価格の高騰という形で実感している。コメの高騰がそれに拍車をかけた。こうした中、農水省は今年度の主食用米の生産量が増加する見通しを発表。価格上昇による、生産者意欲の高まりが背景にある。

▼政府は目の前の価格抑制策を急ぐが、継続的な安定供給につながる政策を両立できるかが問われる。そして、問題を抱えるのは米農家だけではない。

関連記事

インタビュー特集

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。