全国新酒鑑評会 福島・兵庫が金賞数1位 3位新潟、4位長野

酒類総合研究所(酒類総研)主催の「令和6酒造年度(BY)全国新酒鑑評会」の入賞酒が5月21日発表され、金賞受賞数で福島県、兵庫県が同数で1位となった。3位は新潟県、4位は長野県。金賞受賞数が10製造場を上回ったのは4県と過去10年でもっとも少なかった。

酒類総研によると全国規模で開催される唯一の清酒鑑評会。製造技術と品質の向上を目的に1911(明治44)年から継続的に実施。例年、日本中の酒蔵が技術を結集した大吟醸・純米大吟醸などを出品する。

福島県は3年ぶりの首位。各蔵の技術研鑽で酒質を向上させ、かつて平成24BYから9連覇を達成した実績を持つ。過去2年こそ他県の後塵を拝したが、再びトップに返り咲いた。兵庫県は2年連続の1位。全国トップの清酒生産量を誇り、酒米の王様と呼ばれる「山田錦」の主産地でもある。特に灘五郷エリアには「白鶴」「菊正宗」「大関」など大手銘柄が集中する。

今年度の鑑評会は出品809点(前年828点)のうち成績優秀な410点(同392点)が入賞酒、うち特に優秀な202点が金賞酒(前年195点)に選ばれた。都道府県別の金賞受賞数は、1位が16場で福島県、兵庫県、3位が15場で新潟県、4位が12場で長野県。9場で宮城県、秋田県、栃木県、8場で山形県、埼玉県、山口県が続く。

日本酒造組合中央会との共催。令和元BYは決審中止のため入賞のみ選定(金賞の選定なし)。

 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
全国新酒鑑評会金賞数
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