伊藤ハム米久ホールディングスの子会社で鹿児島県志布志市のサンキョーミートは、ラーメンスープ等で需要の高まる畜肉エキスへの対応として、畜肉エキスの製造・販売事業を開始する。
グループ会社で畜肉エキス事業を担う九州エキスの撤退に伴い建屋・製造設備を譲受し、新規に事業を開始する。エキス製造工場の稼働は27年度を予定している。4月21日に発表した。
畜肉エキスは、ラーメンスープや加工食品などに使用され、食シーンの多様化や人手不足を背景に「今後も堅調な需要が見込まれる」(伊藤ハム米久HD)とし、サンキョーミートの工場から供給する豚骨などの国産原料を活用し、原料調達から加工まで一貫して行い、安定供給を図る計画だ。
サンキョーミートは、南九州エリアの3拠点で牛肉・豚肉の処理、カット、食肉加工品の製造・販売を行っており、21年からは隣接する九州エキスに原料の豚骨等を供給していた。
九州エキスは、伊藤ハムと三菱商事ライフサイエンスが出資し、19年11月に設立した。
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