6.4 C
Tokyo
5.1 C
Osaka
2025 / 12 / 28 日曜日
ログイン
English
逆光線(コラム)乾麺 底堅い市場支える奮闘

乾麺 底堅い市場支える奮闘

乾麺類の24年度生産量は、4年ぶりに20万t近くに回復した。食品価格が上昇するなか、1食当たりの価格優位性を発揮して、PBを中心に需要が増加した。また猛暑や残暑、コメ不足による特需も貢献した。

▼最高値は1989年の35万t。それから35年間に15万tの市場が消えた訳だが、業界関係者は「いまも20万t近くを維持しているのはむしろ驚異的」と話す。うどんを例にみると、乾麺と生麺しかなかった時代から、製造、保存、物流技術が発達して半生、チルド、冷凍、さらに外食チェーンも増え多様化が進む。

▼市場が下げ止まったのは業界を挙げて地道に取り組んできたことが大きい。品質や食味が向上したのも一因だが、いろんな食べ方を訴求して、総菜やサラダなど、つゆやだし以外の食べ方が広がっている。食物繊維やタンパク質といった栄養素を強化した乾麺も増えていて、主食としての概念が薄れてきている。

▼大手メーカーが少なく中小企業が多い業界だが、時代に合わせてそれぞれが独自に奮闘している。その取り組みについては、12日発刊の刊行誌「乾麺めんつゆ」を読んで知ってほしい。

関連記事

インタビュー特集

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。