「ビスコ」に新たな乳酸菌配合 菓子でも摂取を訴求 子どもたちの新生活応援 江崎グリコ

江崎グリコは、ビスケットで唯一の乳酸菌入り商品「ビスコ」に、新たに発見した「GCL1815乳酸菌」を加えて「Wの乳酸菌入り」として大幅リニューアルし、4月8日に発売した。

パッケージにはそれぞれの乳酸菌の特徴である「つよさうみだす」と「生きて腸に届く」を記載し、乳酸菌がビスケットでも摂取できることを訴求していく。4月2日に大阪市の本社で会見を開いた。

ビスコは、同社で栄養菓子グリコに次ぐ第二の栄養菓子として1933年発売のロングセラー商品で、ここ10年では乳酸菌を訴求した効果等で「売上が1.5倍に拡大しており、直近でも二ケタ成長」(同社)している。

これまでビスコに入っていた乳酸菌は、「スポロ乳酸菌」で、体内に入った後、胃酸や体温等の刺激を受けて腸内で目覚める特徴があり、23年8月のリニューアルで「生きて腸に届く乳酸菌」をパッケージに記載し、好評を得ている。

今回から新たに加える乳酸菌が、同社が1万株の中から発見した「GCL1815乳酸菌」で、「風邪の自覚症状を抑える」効果をヒト試験で確認した乳酸菌で、商品に配合するのはビスコが初めてとなる。

ただ、ビスコは特定保健用食品や機能性表示食品ではなく一般食品なので、パッケージには「つよさうみだすGCL1815乳酸菌」と記載しているが、ビスコには2つの乳酸菌と食物繊維の他、カルシウム、ビタミンのD、B1、B2が付加され、栄養面にも配慮している。

ターゲットは1~15歳の子どもで、新生活が始まる4月に発売することで、新たな環境下でチャレンジする子どもたちを「より一層応援していく」(同社)思いで、新パッケージでは応援している旗の形状をデザインした。

商品は、15枚入り、5枚入りミニパック、大袋、賞味期限5年6か月の保存缶など15品をラインアップしている。

また、今後のアジアを中心としたグローバル展開も見据えて、「BISCO」の英字表記を、これまでのパッケージ側面から前面にも入れた。今回のリニューアルは国内商品のみだが、既存品では中国、台湾、韓国に輸出している。

株式会社アピ 植物性素材