共栄は3月26日、和歌山ビッグ愛(和歌山市)で展示会を開いた。1968年に初めて開催し、今回が100回目。昨年と同様メーカー80社が出展し、得意先90社が来場した。
会場入口には会社の駐車場で開催したという、第1回目の写真を展示。また、100回にちなんで、今年100周年を迎えたキユーピーマヨネーズのコーナーを設け、商品の展示やクイズを行った。
メーカーコーナーでは、各社がイチ押し商品を売り込んだ。初出展した新庄みそ(広島市)は重点商品と位置付けるみそ「あまくち麦と米生あわせ」を紹介。「関西と関東で配荷が増えている。関西はもともと白みそを中心に売ってきたが、メーン商品を定着させたい」(松村浩史リーダー)と意気込む。
五木食品は「ざるラーメン」の「超レモン」と「超ホット」、レンジ調理専用の「釜玉うどん」などをアピール。「特徴的な味と簡便性を訴求し、若い人たちにもっと手に取ってもらいたい」(時田豊大阪支店長)と購買層の拡大を狙う。
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玉置宗克社長に展示会と近況について聞いた。
展示会を始めた当初は会社の駐車場で、雨が降れば倉庫で開いていた。当時はアイスクリームやお菓子も扱っており、露店のような感じで試食を行い、子どもたちも楽しみにしていた。
メーカーの人たちが自社の商品に対する興味と関心を強く持ち、それをわれわれ問屋が末端のお客様にしっかりと伝え、理解し販売してもらう。そういうコミュニケーションの姿勢は今も昔も変わらない。それを100回積み重ねてきたことを再認識した。
今期2月までの売上は前年比103%。価格改定と主力得意先の出店効果が大きい。節約志向の中での新たな商品提案が奏功し、物量も伸びている。
ただ、価格改定は継続しており、終わりが見えない。小売業界も大型店の出店などにより競争が激しくなると、平均単価が落ちていく懸念がある。それらに対し様々な策を講じ、きちんと結果を出せるようにする。
