12.7 C
Tokyo
16.4 C
Osaka
2025 / 11 / 05 水曜日
English
加工食品砂糖ウェルネオシュガー ガラクトオリゴ糖工場を新設 生産・供給能力を大幅増強
〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

ウェルネオシュガー ガラクトオリゴ糖工場を新設 生産・供給能力を大幅増強

ウェルネオシュガーは3月3日、同社千葉工場(千葉市美浜区)内に新設したガラクトオリゴ糖「カップオリゴ」工場の操業式を開催した。新工場は、工場敷地内の旧ガムシロップ工場建屋の1階部分に製造タンクなどの設備を導入。2月からのテスト期間を経て4月をめどに本稼働させる。

ガラクトオリゴ糖は熱や酸への耐性が強く、近年加工食品や炭酸飲料、果汁飲料向けなど業務用需要が拡大している。同社の「カップオリゴ」は、これまでOEMにより外部に生産委託してきたが、自社生産に切り替えることで生産能力の強化・安定供給を図る。

取材に応じたネオ機能性素材部長・堀端大路氏は「新工場の生産能力は年間数百tレベルで従来の約5倍となる。今後の売上拡大に応じてレイアウト拡張も可能で、約10倍まで生産能力を高めることも想定している」と述べた。

オリゴ糖製造タンク
オリゴ糖製造タンク

また、新工場の2階部分にはサイクロデキストラン(CI)生産設備を導入し、2025年度中にも本生産を開始する見通し。CIは歯垢形成を抑制し、砂糖と一緒に使用しても効果が認められる。ペットフードや洗口剤など今後の需要増に向けて増産を図る。

ウェルネオシュガーは、昨年10月に傘下の日新製糖、伊藤忠製糖と完全経営統合。砂糖事業の基盤強化とともに、フローラデザイン素材(機能性素材)を軸として「Food&Wellness事業」の成長を加速させる考えだ。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点