業務用好調のビュッフェ向け調理品拡充 中食・高齢者向けにも注力 ヤヨイサンフーズ

好調のビュッフェ向け調理品拡充 中食・高齢者向けにも注力 ヤヨイサンフーズ

業務用冷凍食品を主力とするヤヨイサンフーズは、2025年春の新商品で、ビュッフェ向けや中食・給食のメンチカツ、高齢者向け栄養補助食品の拡充に取り組む。このほど開いた発表会の冒頭、溝口真人社長は「昨秋、新規チャネルへの挑戦として外食市場のビュッフェ向けに商品を投入し、お客様から評価をいただいた。今春の新商品はビュッフェ向け2品をはじめ、いずれもニーズを捉えたものと自負している」など述べた。

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1月1日に新商品9品・リニューアル27品を発売。重点施策に三つのテーマを掲げた。

溝口真人社長(ヤヨイサンフーズ)

①「外食市場への取り組み」として、昨年7月に発売したビュッフェ向け完全調理品に「チキンと彩り野菜のクリーム煮」「厚揚げと茄子の麻婆仕立て」の2品を追加する。前回の和食・韓国食に洋風・中華を加えてホテルなどユーザーの選択肢を増やす狙い。

同社は「外食市場全体の売上高は21~24年にかけて上昇が続き、24年は前年比で7%の成長を示した。インバウンドが増えて宿泊宴会場の需要が伸長しており、人手不足による簡便性ニーズがある」と背景を説明する。

Oliveto生パスタ カルボナーラRN
Oliveto生パスタ カルボナーラRN

09年から展開するプロユース品質のイタリア食ブランド「Oliveto(オリベート)」の多品目をリニューアルした。生パスタタイプの「カルボナーラ」「クリーミィボロネーゼ」「蟹のトマトクリーム」3品は、粉の配合から麺を見直して食感を改善、賞味期限を12か月から18か月に延長して使いやすさも向上。スパゲティタイプ6品も刷新した。

②「基幹カテゴリーの強化」として、主戦場である中食・産業給食向け商品をリニューアル。

自社商品のシェアが高い「メンチカツ」の品質を見直し、歯切れの良いサクサク感が長時間持続するよう改善。物価上昇に伴い、価格相応として求められる付加価値を訴求するため「鹿児島県産ポークメンチカツ120」「鹿児島県産豚肉のメンチカツ40」を展開。

一方、節約志向の高まりには、値ごろ感のある「ごちそうメンチカツ」(45・60・90)「ごちそうキャベツメンチカツ」(55・80)「(袋)昔ながらのビーフメンチカツ」の刷新で応える。

③「高齢者向け栄養補助食品を拡充」として、やわらか食ブランド「ソフリ」にカップデザート2品「SF エネケアムース35・国産白桃(亜鉛・鉄)」「同モンブラン風(亜鉛・鉄)」を追加する。亜鉛、鉄、ビタミンB6、B12に配慮し、1食35gで100キロカロリー以上の高い栄養価を実現。ユニバーサルデザインフードの「舌でつぶせる」区分に適合しており、高齢者の低栄養を防ぐ。

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