ブルボン、高齢者人口比率の高まりへ焼菓子・半生の品揃え強化 「シルベーヌ」生クリーム量を従来品から2倍に増量

 ブルボンは、高齢者人口の比率が今後高まることを見据えて、焼菓子・半生商品の品揃えを強化していく。

 8月9日、商品・営業戦略発表会に臨んだ井手規秀常務取締役執行役員開発開拓本部本部長は「焼菓子・半生売場は、60代から80代の構成比が全菓子構成比よりも高い売場になっている。これからさらに高齢者人口の比率が高まることからも、ここに対する品揃えの強化が重要になる」と語る。

 この秋冬、焼菓子・半生売場に向けて「和やかロアンヌ」を新発売し「ちいさなかすていら」「ちいさなフィナンシェ」などの既存商品の提案を強化する。

 「和やかロアンヌ」は、通常の「ロアンヌ」のゴーフレット生地よりも卵を1.2倍使用。加えて、生地に使用している糖類を全て三温糖とすることで生地のコク深さを高め、小豆粉末を練り込んだあんこ風味クリームと組み合わせたものとなる。

「シルベーヌほろにがキャラメル」 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「シルベーヌほろにがキャラメル」

 箱ケーキは質重視の方向で強化していく。

 「過去、箱ケーキは199円以下での販売が多かったが、直近では199円以下が減り、商品の価値を訴求した250円以上、300円以上の商品が好調で構成比も高まっている」とみている。

 この見方のもとは同社独自の三角加工技術によるチョコレートケーキ「シルベーヌ」は生クリーム量を従来品から2倍に増やすなど品質アップと贅沢感を高める改良を行い9月10日にリニューアル発売。同時に、“秋の味わいシルベーヌ” として「シルベーヌほろにがキャラメル」を新発売した。

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