信州そばの品質向上を目的にした「第67回信州そば品評会」の賞状授与式が5日、長野市内で行われた。長野県と長野県信州そば協同組合、長野県麺業協同組合が主催する。今年は長野県内14社のそば116品目が出品され、18品目が入賞した。
審査会では長野県の食品担当者やそばの育種開発、そばメーカー関係者、一般公募で選ばれた地元住人らが参加。乾そば、半生そば、生そば116品目を、種類やそば粉配合率によって5部門に分け、麺線や色の均一性、風味やテクスチャーなど外観と官能評価を実施する。農林水産大臣賞1品、農林水産省大臣官房長賞3品、長野県知事賞10品などを選出。各代表から生産者に賞状が手渡された。
最も優秀な商品に贈られる「農林水産大臣賞」には、第2部(そば粉配合率40%以上70%未満の乾そば)に出品した、滝沢食品「善光寺そば」が選ばれた。
滝沢秀治・滝沢食品社長は「原料そば粉は(年によって状態が変わるため)、その年の最大限のおいしさや香り、のどごしを引き出すために原料の配合率や製造に工夫を凝らした。その努力が実ったことがうれしい」と喜びを語った。
また、受賞社を代表して滝沢玲奈専務が謝辞を述べ、「各社が切磋琢磨して、おいしく特色のあるそばを作ることが、そばファンの拡大につながる。お互いを評価できる機会があることに感謝して、これからも品質向上に努めたい」と話した。