その他各種イベント・展示会・講演会サウジアラビア文化省 有明で伝統の食文化イベント開催 来年は外交樹立70周年、関西万博出展も
カナエ モノマテリアルパッケージ

サウジアラビア文化省 有明で伝統の食文化イベント開催 来年は外交樹立70周年、関西万博出展も

食文化を通してサウジアラビアの魅力を知ってもらおうと、サウジアラビア文化省が管轄する11部門別委員会の一つであるサウジアラビア料理芸術委員会(The Saudi Culinary Arts Commission)は、このほど東京・江東区有明の有明ガーデンで、食文化イベント「Taste of Saudi Culture Tokyo」を開催し、東京在住者や内外観光客など3日間にファミリーを含め約5000人が来場した。

当日は有明ガーデンの広場をフェティバル会場に変え、人気の屋台料理から伝統料理まで23店舗がブース出展。ブースごとにサウジアラビアの味や料理を試飲・試食してもらい、両国の文化交流を図った。実演エリアでは才能豊かなサウジアラビアのシェフが伝統的な調理を披露。おもてなしとしての象徴であるサウジコーヒーの儀式の紹介や、手芸工芸品の実演も行われた。

床に座ってつくる郷土菓子の「ケレージャ」
床に座ってつくる郷土菓子の「ケレージャ」

サウジアラビアの料理は、中東の伝統と現代要素が交わり、独特の食文化を保っている。主な食材には小麦、米、羊肉、鶏肉、ヨーグルト、デーツなどが使われ、スパイスの効いた料理が特徴だ。

イベントでは、ハイル産スパイスを使ったベジタリアン料理の葡萄の葉包み「クベイバット・ハイル」、クミンで味付けした茹でたヒヨコマメにピクルスとキューリ、ニンジンを添えた「バリーラ」、ご飯と蜂蜜を使った伝統料理「ハニーズ」、アル・マディ―ナ地方の伝統調理で白い蒸し米に柔らかい肉を載せたスペインのパエリアのような「マディーニライス」。お菓子の「ケレージャ」は、小麦のオーブン焼きビスケットに、デーツのモラセスやブラックライム、カルダモン、生姜、、サフランを詰めており、焼き菓子「マムール」と共に郷土菓子として有名だ。

サウジアラビアでは、客人にコーヒーとデーツを振る舞うことは、おもてなしの象徴とされており、「コーヒー体験」ブースでは、東部、南部、西部など地域によって異なるコーヒー香りを説明しながら、注ぎ口の長い独特のコーヒーポットで来場者にコーヒーをサービスした。またサウジアラビアは、世界有数のデーツ生産国としても知られており、スッカリデーツ、マジョウルデーツ、サガイデーツなど品種の異なる様々なデーツを紹介した。

民族衣装を着て独特のポットでコーヒーをサービス
民族衣装を着て独特のポットでコーヒーをサービス

今回のイベントについてサウジアラビア料理芸術委員会のマヤダ・バドル(Mayada Badr)CEOは、「イベントを通してサウジアラビアの料理と文化を紹介できたことは光栄だった。何よりも、日本の方がサウジアラビアの料理に非常に興味を示してもらったことには驚いた」と感想を述べた。

「2025年は日本とサウジアラビアが外交関係樹立70周年となる節目の年を迎え、年間を通して様々なイベントを計画しており、これに向けて良いスタートを切れた」と喜んだ。イベントの一つが、来年4月から開かれる大阪・関西万博へのパビリオン出展だが、「大阪・関西万博には料理のブース出展を計画しており、日本の皆さまが何に興味をもち、何がおしいと思うかを調べることも、今回のイベントの目的だった」と語った。サウジアラビアには高いクオリティの400種類以上のデーツがあることが有名だが、「デーツの他にも様々な商品があり、まずは何が受入れられるかを知りたかった」と語った。

関連記事

インタビュー特集

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。