イオンの吉田昭夫社長は10月9日、上期決算説明会に臨み首都圏の戦略的小型店の中核として「まいばすけっと」に投資を重点配分して店舗数を倍増していく考えを明らかにした。
「まいばすけっと」は上期(2月期)、72店舗を新たに開業し1175店舗(前年同期比56店舗増)。
引き続き横浜・川崎・東京23区を中心に首都圏での出店を拡大していき、値頃感創出のイメージで差別化を図る。
「今、『まいばすけっと』が非常に都市にフィットしている。お客様から見ると都市部におけるコンビニよりも安く買えるイメージを持っていただいており、小型フォーマットで非常に競争力がある。いち早く(店舗数を)倍にしなくてはいけない」と意欲をのぞかせる。
「まいばすけっと」でのプライベートブランド「トップバリュ」の売上が「まいばすけっと」全体売上の20%を占めるまでに高まっている点にも勝算を見込む。
「(トップバリュの売上構成比を)もっと高めていけば、価格競争力と値入が入っていき、もう少し収益性の高いものになっていく。店舗数を増やせればさらにメリットが出てくるため、『まいばすけっと』は今後非常に力を入れていく業態と位置付ける」と期待を寄せる。