全国パン粉工業協同組合連合会は10月23日、KKRホテル東京で創立50周年記念式典を開催。会員企業や官公庁、取引先関係者など120人が参集した。
あいさつに立った小澤幸市理事長(富士パン粉工業社長)は50年の歴史を振り返り、「食品衛生法に合致した適正な原料を使い衛生的な設備で製造し、表示は正確に明示する。こうした主義に基づき、加盟各社がたゆまぬ努力を重ねた歴史でもあった」と述べ、「これからの50年も需要家と消費者の求めに応え、製品の適正化と厳格な品質管理、正しい情報の伝達に業界が一丸となってまい進する」と力を込めた。
また、来賓を代表し農水省の宮浦浩司大臣官房総括審議官が「これまでは安くて良いものを提供するに越したことはなかったが、今は物流や原材料など様々なものの値段が上がり、きちんと転嫁しなければならなくなった。いただくものは求めるという点に配慮しながら、国民に食料を供給し続けるために、皆さまに経営を継続してもらうことが大事である」と述べた。
会では長年の功績に対し、農水大臣感謝状が同連合会理事の関全男氏(フライスター社長)、服部友久氏(浜乙女会長)、岡村孝氏(トリイパン粉会長)、農水省大臣官房長感謝状が同連合会副理事長の小谷一夫氏(小谷食品社長)、理事の中林延佳氏(中屋パン粉工場会長)にそれぞれ授与された。