藤徳物産「ビッグフェア」 年末へ乾物の利用促す 酒類は地酒を応援

藤徳物産は10、11の両日、コンベックス岡山(岡山市)で展示会「フジトクビッグフェア」を開催。メーカー363社が出展、得意先220社・約600人が来場した。出展社の内訳は食品173社、酒類65社、低温117社、ペットフード8社。

今回は「食のチカラでみんなに笑顔」をテーマに、各部門が特設コーナーで企画提案を行った。食品は「だしで味わういりこのチカラ」として、食品総合アドバイザーの陣之後安則氏が登壇。「素材が良ければ、プロでなくてもおいしく作れる」と陣之後氏が認める藤徳物産の伊吹産煮干しを使い、調理実演した。

酒類は地元の蔵元を応援する狙いで、岡山と広島の約40の酒蔵から純米酒と純米吟醸酒を集めて試飲提供。「地酒メーカーの経営環境が厳しい中、地元が一体となって、もっと売れるように応援しなければならない。それが地域卸の役目でもある」(営業統括部・田川雄一氏)。

低温食品は惣菜向けに、連島れんこんや青のりなど県産食材を使ったコロッケを提案。製造メーカーである心光食品(岡山市)の橋本和光社長は「レンコンコロッケは食感が良いと評判だ。産地がうたえる商品を増やし、付加価値を高めたい」と話す。冷凍食品は市販用の餃子6種類を集め、試食と人気投票を行った。

渋江透社長は「ようやく暑さが収まり、秋らしくなったタイミングで開催できて良かった。今回は年末へ向け、だしを使った料理提案に力を入れた。乾物を扱っているので、素材としてもっと利用を促したい」と語った。

なお、今回の展示会では期間中(10~12月)の売上高151億円を予定している。