サミット 大型SC内4店目「エミテラス所沢店」 “分かち合う店”の試金石

サミットは、9月24日に「サミットストア エミテラス所沢店」をオープンした。同日開業の広域集客型商業施設「エミテラス所沢」1階の核テナントで、大型商業施設への出店は4店目。服部哲也社長は「多様なお客様とともに『生きる糧を分かち合うお店』を作り上げられるか、試金石となる店舗だ」と意義を述べた。

「エミテラス所沢」は、西部グループの不動産会社・西武リアルティソリューションズと、サミットの親会社・住友商事が進める「所沢駅西口土地区画整理事業」の地区内の西武鉄道所沢車両工場跡地エリアに、両社が共同開発した商業施設。西武池袋線・西武新宿線の所沢駅から徒歩4分の場所にあり、サミットストアのほか、ユニクロやノジマ、映画館のT・ジョイなど全142店舗が出店している。

服部哲也社長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
服部哲也社長

店舗から半径0.5km以内に4999世帯(9149人)、1km以内に2万139世帯(3万8510人)、1.5km以内に3万5783世帯(7万587人)が居住。

駅周辺には20~30代の単身世帯が多いが、近年は若い家族が流入し、世帯数・人口ともに大きく伸びている。東京都内よりも車の所有率が高く、広域からの集客も期待できるという。「われわれの店舗は通常半径2kmが商圏だが、ここでは半径10kmを超えた集客も考えられる」(服部社長)。

売場づくりでは強みに位置づけている即食・半調理・簡便商品を強化。カットサラダ、煮魚・焼魚、レンジアップ商品、ベーカリーなどを充実させた。若いファミリー層を意識してノンアルコールや韓国関連商品、骨取り魚などを取り揃えたほか、健康志向に応えるため、オーガニック野菜や添加物を抑えた食パンなども用意。PBの「サミットオリジナル」も多数展開する。

所沢駅周辺には2020年以降、ヤオコー、オーケーストア、ライフが500坪以上で出店しており、競合環境は厳しい。新店で働くスタッフには、サミットの存在を知らなかった人も少なくないという。常設の試食コーナーや「いらっしゃいませ」から始めない接客など、双方向のコミュニケーションを通じてファンづくりに努める。服部社長は「サミットを目的にエミテラスに来店するお客様を増やしたい」と意気込みを語った。

なおサミットストアの店舗数は124店舗(東京都90、神奈川県16、埼玉県12、千葉県6)となった。

【サミットストア エミテラス所沢店】

▽埼玉県所沢市東住吉10-1
▽地上4階建て▽売場面積1700㎡
▽レジ台数24台(セルフ精算4台、セルフ20台)
▽従業員数103.4人(うち正社員30.5人)
▽駐車台数1700台、駐輪台数約1700台(いずれも施設共用)
▽目標年商33.8億円
▽営業時間9時~23時
▽年間休日1日

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