日本アクセスは10月1日、福岡市立弥永小学校の5年生38人に乾物を使った食育授業を行った。児童は2時間枠で「乾物」と「発酵」の授業に参加した。
1時間目は「日本の伝統食材『かんぶつ』はスゴイ!」がテーマ。同社社員が講師となり、前半はサンプルの乾物に触れてもらいながらうまみや栄養、保存性、汎用性など乾物の有効性を紹介。後半は実習調理として、「お麩」を使ったラスクづくりを行った。
2時間目は「アクセス乾物乾麺市場開発研究会」(AK研)会員メーカーであるコーセーフーズの社員を講師に迎え、「発酵って何?」をテーマに発酵食品について授業を実施。発酵の力や効能、発酵食品の種類などを学び、その後は漬物に焦点を当てて漬物が出来るまでの過程や産地、ぬか漬けや乳酸菌について資料を使って説明。結びは同社の「手作りぬかどこキット」を使ってぬかどこを作った。
日本アクセスでは2014年から流通の過程から食を学ぶ小学生への社会科見学を行っている。食文化を身近に感じてほしいと2014年から料理教室、2018年から乾物を使った食育授業をスタート。小学校5~6年生の家庭科授業内で日本の伝統食材である乾物を使った食育授業を実施している。この小学生を対象とした食育授業は同社の強みである「乾物」をテーマに毎年継続して行っている社会貢献活動の一つ。
食育授業ではAK研と連携し、AK研の会員メーカーと協力して授業で使用する乾物の食材提供や授業の講師として登壇してもらうなど業界一体での取り組みに注力している。
2023年度は同社の設立30周年を記念して初めて全国5か所で実施し、2024年度は規模を拡大し全国5エリア8校での実施を予定している。
「子どもたちに『食』の大切さと日本の伝統食材『乾物』を知ってもらうことでエシカル消費の担い手になってもらいたいとの思いを込めて食育授業を行っている。自分でつくる食の楽しさや乾物の素晴らしさを訴求し、サステナビリティ活動を推進していく」(日本アクセス広報・サステナビリティ推進部)。