サッポロビールは19日、北海道北斗市に日本ワイン「グランポレール」の原料ぶどうを栽培するヴィンヤードを開園すると発表した。25.4haという広大な畑を獲得し、26年に10万ケースという販売目標に向けて事業を進めていく。
北斗市は北海道の水田発祥の地として、また日本初の男子修道院であるトラピスト修道院の地として知られる。新ヴィンヤードは修道士が開拓した土地で、修道院や近隣農家から直接借りた。北斗市にヴィンヤードが開かれるのは初めて。
森本真紀ワイン事業部長は「広大な土地で効率的な栽培ができる上、都市部に近く栽培の担い手も確保しやすい。また市の全面的なバックアップもある」と北斗市に開園した理由を説明する。
「グランポレールの課題は原料不足」(森本部長)で栽培適地を探していた。髙島英也社長も「日本を代表するブランドに育てるには数量を広げる必要がある」と語る。
今年は整地・造成を行い、来年4月に第一期苗木植付け、21年10月に第一期分収穫・初仕込みを経て22年に最初のヴィンテージを発売する予定だ。ぶどう成木後の予定収穫量は1万ケース相当としている。
栽培はメルロー、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、シラーなどのほか、これまで手掛けなかった品種へも挑戦するという。醸造は当面、勝沼や岡山のワイナリーで行う。
北斗市の池田達雄市長は「古くからコメや野菜、りんごやぶどうを栽培しておりノウハウがある。全面的にバックアップしたい」と話す。髙島社長も「世界に自慢できる製品を作り、地域にも貢献したい」と意気込む。
「グランポレール」は国内外のコンクールなどで受賞を重ね、また東京・銀座のグランポレールワインバートーキョーも14か月連続で売上げ前年超えと好調。昨年は2万9千500ケースと前年を割ったが、これは一昨年の伊勢志摩サミットで提供された効果の裏返しだ。今年第1四半期は前年同期比108・8%で推移している。
情報発信の強化にも努め、5月には「山梨シラー貴腐」を60本限定で発売予定(税抜き15万円)。4月19日にはファンクラブ「グランポレール プレシャスサロン」を立ち上げ、会員募集を行っている。


