南海トラフ地震臨時情報 畜肉缶詰やミネラルウォーターなどが伸長 エリア別では四国が高い伸び インテージ調べ

 8月5日から11日までの1週間(8月5日の週)のインテージSRI+で、畜肉缶詰、ミネラルウォーター、栄養バランス食品、育児用ミルクなどの販売金額が前週以前と比べ著しく伸長した。

 8月8日発表された南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)の影響を受けた動きとみられる。

 エリア別では多くのカテゴリで四国が全国平均と比べて突出して高い伸びをみせた。

 畜肉缶詰は6月10日の週以降、マイナス基調であったのが、8月5日の週で一転。全国平均で54.2%増、四国では前週の14.1%減から196%増へと急伸した。

 ミネラルウォーターも7月8日の週から7月29日の週まで前年を下回り、7月29日の週は前年比4.2%減を記録。そこから一転して8月5日の週には46.3%増となった。四国では、7月29日の週の5.1%増から140.6%増へと大きく伸長した。

 食品では、栄養バランス食品、育児用ミルクなどでも同様の動きがみられた。

 米飯類(パックご飯やおかゆなど)はそもそもプラス基調で推移し8月5日の週では、全国平均が47.5%増となったのに対し、四国では23.9%増を記録した。
 コメは、不足傾向により、以前より20~50%増のレンジで推移。8月5日の週では全国平均で85.2%増、四国では86.2%増となった。

 雑貨では、トイレットペーパーや生理用品などの紙製品だけではなく、家庭用手袋やラッピングフィルムなどでも8月5日の週に販売金額が増加した。

 これらの販売動向を受けて、インテージ市場アナリストの木地利光氏は「普段から災害時に備えておこうというローリングストックの考え方が普及してきていることも金額の伸びに寄与したと考えられる」とコメントする。

食品通販展示商談会