14.7 C
Tokyo
12.9 C
Osaka
2025 / 11 / 28 金曜日
ログイン
English
トップニュース大阪駅西に飲食100店増 関西外食業界さらに活況へ
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

大阪駅西に飲食100店増 関西外食業界さらに活況へ

JR大阪駅西側地区に二つの大型商業施設が7月31日に同時オープンし、同地区に飲食店が一気に100店舗強増えた。

2施設は、日本郵便グループの「JPタワー大阪」内の「KITTE大阪」と、JR西日本グループの新駅ビル「イノゲート大阪」の飲食ゾーン「バルチカ03」で、関西地元業務用卸は両施設専用の配送ルートを新たに組むなど、関西外食業界がさらに活況を呈している。

JPタワー大阪は24年3月に竣工した施設で、地上39階、地下3階にオフィス、商業施設、劇場、ホテルを備える。23年11月からオフィス利用が開始され、24年3月に劇場が開業し、そして今回、「KITTE大阪」と、ジェイアール西日本ホテル開発が運営するホテルが開業した。

「KITTE大阪」は、全国のKITTEでは東京、名古屋、福岡に次ぐ4拠点目。6階~B1階に114店舗が開業し、大阪・関西万博開始の25年4月までに約130店舗となる計画だ。

開業した店舗のうち、飲食店は約60店舗。そのほか、「日本の良さを発見・再認識できる場所を目指す」(同施設)とし、2階には北海道、沖縄、高知、広島、兵庫、新潟、山陰、岡山県倉敷市などの各道府県や地域、市など10以上のアンテナショップが一堂に会しており、北陸3県の「ホクリクプラス」では物販のほか、併設のバーでは北陸の地酒が各種飲み比べることができる。富山、石川、福井の北陸3県が一緒に店舗を構えるのは初めて。

また、令和6年能登半島地震で被災した加賀屋のレストラン事業部が5階に出店。能登の加賀屋旅館は震災の影響で休業中だが「加賀屋が元気でいることをお見せしたい」(加賀屋レストランシステム)としている。

一方、「バルチカ03」は全50店舗が飲食店。「イノゲート大阪」のビル内の商業フロア5~2階に展開する。

同地区は、平日のランチなど「日常使いの店が少なかった」(JR西日本SC開発)ことから、主ターゲット層を「男性サラリーマン」に置き、周辺施設との差別化を図る。

今後、9月に同地区北側(うめきたエリア)に新たな複合商業施設「グラングリーン大阪」の一部先行開業も控えている。25年4月開幕の万博を見据え、各施設が万博来場客の取り込みも図る。

(7日付本紙に「外食WEST」)

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点