10.3 C
Tokyo
16.4 C
Osaka
2025 / 12 / 20 土曜日
ログイン
English
飲料系飲料ダウントレンドにある缶コーヒー市場で「UCC BLACK 無糖」が善戦

ダウントレンドにある缶コーヒー市場で「UCC BLACK 無糖」が善戦

 UCC上島珈琲が販売する「UCC BLACK 無糖」が、上期(1-6月)のSOT缶市場の厳しい環境下でも善戦している。

 この要因について、取材に応じた油谷仁敬マーケティング本部飲料マーケティング部部長は、飲み切りサイズのSOT缶に、品質にこだわった「BLACK 無糖」の中味が当てはまったとみている。

 「コーヒー飲料の味が多様化するなかで、SOT缶はその瞬間にスイッチや気合を入れたりする覚醒ニーズがあると考えている。PETコーヒーはどちらかというと喉の渇きを潤す止渇ニーズが高く、SOT缶にはより本格コーヒーが求められている」との見方を示す。

「UCC BLACK 無糖」6缶パック
「UCC BLACK 無糖」6缶パック

 単品販売に加えて、6缶パックも取り組みを強化したことが奏功して大きく伸長。

 「6缶パックでまとめ買い需要を刈り取り、量販店さんでは前年以上に非常に伸びた」と手応えを語る。

 30周年を記念するキャンペーンも好評を博した。6月10日の「無糖の日」を機にX(旧Twitter)でオープンキャンペーンを行ったところ、通常のオープンキャンペーンよりも反応が良かったという。

 「30年という歴史あるブランドで特にSOT缶のイメージが強く、昔の話題や思い出についてのコメントをいただき、改めてブランドの資産に気づかされた」と振り返る。

 「BLACK 無糖」は今春、発売30周年の節目を迎えリニューアル発売。

 中味は、3温度帯での抽出時の中温から高温のパートを一部見直したことで、キレが増した味わいに進化。

油谷仁敬マーケティング本部飲料マーケティング部部長
油谷仁敬マーケティング本部飲料マーケティング部部長

 パッケージは、ブランドロゴの視認性を向上させて、UCCの抽出に対する誇り・姿勢を“PRIDE IN BREW”と表現。ブランドのメインカラーである黒をこれまで以上に引き立たせるために、要素を整理し色数も厳選した。

 なお、 インテージSRI+によると、上期(1-6月)コーヒー飲料市場は販売金額で前年同期比0.3%増、販売数量で3%減。各社の価格改定により販売数量が伸び悩んだ。

 このうちSOT缶のブラックコーヒー市場は、販売金額が0.4%増、販売数量は4.2%減となった。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。