連日うだるような暑さが続く。アスファルトからの照り返しと凄まじい熱風が体力を奪い、とてもじゃないが日中は買い物に行く気にもなれない。スーパーでも多少は涼しさが感じられる朝夕に客足が集中し、土用丑のウナギも夕方からの売れ行きが好調だったという。
▼今夏の甲子園は、朝夕の2部制が試験導入される。開幕からの3日間限定だが、40度近い暑さのなかでプレーする選手の体調を考慮し、今後もさまざまな検討を行っていくようだ。
▼スポーツの現場でも気候変動への対応が課題となっているが、食糧への影響はさらに深刻だ。価格が高騰しているオレンジやオリーブ、国内では海苔やわかめなどの海藻類、サバやサンマなどの水産物、農産物など気候変動による影響が顕在化している。
▼米国の大統領選でも、温暖化対策は焦点の一つ。経済合理性と持続可能性をいかに両立するか。平和の祭典とされるパリ五輪の開会式では、ダイバーシティが見事に描かれていたが、分断を乗り越え、新たな世界の調和を生み出せるか。地球環境が問うテーマでもある。