ニッスイは、家庭用冷凍食品で本格感にこだわった「大きなえび 海老ピラフ」、好調な汁なし麺市場に「わが家の麺自慢 かた焼きそば 五目あんかけ」などの新商品を9月から発売する。
梅田浩二取締役専務執行役員食品事業執行は「生活者の多様なニーズに寄り添い、新しい“食”でサステナブルな未来と幸福感の向上に貢献する」と語った。
食品事業の4~6月累計の売上は各カテゴリーともおおむね堅調に推移。家庭用冷凍食品は「大きな大きな焼きおにぎり」「たこ焼き」「まんぞくプレート」などが伸長し、業務用食品は市場の回復で中華商材やチキン加工品が好調だった。
秋冬商品の開発コンセプトには4つのテーマを掲げ、素材や本格的な味わいにこだわった「Satisfaction(喜び)」、簡便志向に応える「Smart&Quick(ゆとり)」、子どもや子育て世帯を応援する「Future(未来)」、健康に配慮した「Healthy(健やか)」とした。
家庭用冷凍食品では、「大きなえび 海老ピラフ」が注目株。ヒット商品「至福の味わいチキンライス」に続く米飯の新商品で、存在感のある具材のエビに加え、独自技術によりエビの旨みや風味をふんだんにきかせた。500gで2人前に対応したこともポイント。
「わが家の麺自慢 かた焼きそば 五目あんかけ」では、好調な汁なし麺市場のさらなる活性化を図る。旨み・香り・コクを引き出したあんに、軽い食感の太い揚げ麺がよく絡む。7種の具材で1/3日分の野菜が摂取可能。
「今日のおかず 若鶏チキンカツ」は、惣菜では人気ながら冷凍食品で手薄なカツを商品化したもの。独自配合の衣や漬け込み技術でジューシーに仕上げた。小ぶりサイズのため、メーンのおかずやトッピングにも最適。
「まんぞくプレート」シリーズはパッケージをリニューアル。包装形態をトップシールからシュリンクピローに刷新し、従来よりもシズル感が強調され商品特長が伝わりやすいデザインとなった。
日配品売場向けには、簡便志向に応える「おかずアシスト」シリーズを立ち上げ、「かに玉の素」「八宝菜の素」を投入。家庭にあるカニカマ、野菜、卵などを入れてレンジアップするだけで完成する。
常温食品売場には、有名店「銀座 篝(かがり)監修」の鍋つゆ「鶏白湯Nabeスープ」と炊き込みご飯の素「鶏白湯Gohan」を提案。家庭にお店の味を2形態で届ける。
一方、業務用食品では人手不足への対応と本格的なおいしさを追求。注力する「E調理」シリーズに優しい味付けの「さといも旨煮」、具とソースがセットになった1食完結型の「えびチリ」をラインアップ。どちらも簡単調理で人気メニューの提供が可能だ。
水産品は、独自技術で魚料理の付加価値を高めニーズに応えていく方針。「減塩 国産コク味アップつみれ」シリーズは、学校給食で塩分の摂りすぎが着目されていることから開発。国産原料(マアジ・イワシとスケソウダラすり身)を使用し、独自技術で減塩とコク味アップを実現、食べやすい味付けの魚料理として提案する。
各温度帯の家庭用・業務用および水産品合計の新商品は47品で販売目標59億4千900万円、リニューアル品は20品で同123億9千200万円。