大森屋、菓子市場に参入 “異例のヒット商品”で挑戦

海苔メーカーの大森屋が菓子市場に参入する。8月19日に菓子売場専用の「バリバリ職人 LONG」(旨口しょうゆ味、やみつき昆布味)2品を発売。既存商品とは異なる売場で、需要層の拡大とブランド力の強化を目指す。

「バリバリ職人」は18年に発売。独特の食感が支持され、海苔としては異例のヒット商品となり累計売上高は75億円を超える。新商品は食感・低カロリー(1枚当たり2キロカロリー)という特徴はそのままで、片手で食べやすいロングサイズとした。

一部スーパーの菓子売場でテスト販売を実施したところ、販売数量が軒並み海苔売場に並ぶ既存の「バリバリ職人」を上回った。さらに、主力購買層は既存品と同じ40~50代だが、加えて60~70代の購買も多かった。

昆布など素材系の菓子やおつまみ、駄菓子コーナーでの販売を目指す。5枚入りで標準小売価格は税抜き210円。

稲野達郎社長は「海苔売場だと数ある海苔商品の一つとして枚数や値段で比較されやすくなるが、菓子売場だと海苔という素材が選択肢の一つとなり、手に取ってもらいやすいのではないか。スーパーでの販売個数の増加につなげたい」と話している。

北大西洋の豊かな海が育むアイリッシュシーフード