17年3月期砂糖連結決算特集 白糖事業は増収減益
製糖上場6社の前3月期決算が出揃った。前期は砂糖消費(砂糖年度9月~翌年10月)が8年ぶりに前年実績を上回る環境だったが、プラス幅は0・6%であり追い風とするには微々たるものだった。
食用油版 製油各社の前3月期決算 逆風強まる中で増益確保 付加価値品拡販が貢献
製油各社の前3月期決算が出揃った。日清オイリオ、J―オイルミルズ、昭和産業の大手3社は原料相場の低下もあり売上高は減収となったが増益を確保。不二製油グループ本社も欧米での事業拡大が貢献し増収増益となった。
ビール 第1四半期98.7%で推移 基幹ブランド概ね順調 5月は好天で出荷増える
昨年のビール市場は前年比98%で着地した。発泡酒も93・2%、新ジャンル98・8%となり、すべての分野で前年を割った。今年第1四半期のビール市場は前年同期比98・7%で推移し、単純比較はできないが率だけ見ればやや好転の兆しがある。
近畿版 「関西に深い縁」伊藤忠食品・関西藤友会総会で 髙垣次期社長があいさつ
伊藤忠食品は22日、第2回関西藤友会総会を大阪市の太閤園で開いた。メーカー226社が参加。会では濱口泰三社長が前期決算の報告と今期の方針を説明したのに続き、6月に社長に就任する高垣晴雄取締役執行役員があいさつに立ち、
中部版 タイフード 裾野拡大と深耕へ 日・タイ修好130周年弾みに ヤマモリ
今年は日・タイ修好130周年。日本国内でも、これを記念したさまざまな行事やイベントが目白押しで、タイの文化や食に対する注目度もにわかに高まっている。95年からタイで醤油事業に着手。現地での日本食の啓発に取り組むとともに、タイフードの日本へ浸透を図ってきたヤマモリ(三重県桑名市)も、
ぬか漬の素 新たな購買層獲得し市場拡大
ぬか漬は米こうじを乳酸菌発酵させて作ったぬか床の中に、野菜などを漬けこんで作る日本を代表する漬物の一つ。ぬか漬の素は煎ったぬかにあらかじめ塩や唐辛子、昆布といった香辛料がブレンドされており、家庭で手軽に漬けられる便利な商品である。
食酢 調理用・飲用とも伸長 健康ニーズで拡大基調
食酢市場が好調に推移している。家庭用市場は2016年度(3~2月)、生酢、調味酢、飲用酢(食酢飲料)を合わせた全体で前年に比べ1ケタ台後半の伸びで着地した。15年春以降、その勢いに弾みがつき、15年度、16年度と2年連続の大幅拡大となった。
東西菓子卸、新体制へバトンタッチ 世代交代が鮮明に
関東と関西を代表する菓子卸組合の総会が行われ、それぞれ新理事長のもとで新体制が発足した。理事には若手経営トップが就任し、世代交代を内外に強く印象付けた。
食品検査 品質・安全性確保へ活用を 食品表示対応のツールに
今日に至るまで食品の安全性を阻害する事件・事故が相次ぎ、食の安全性に対する消費者の関心は高まる一方である。ただ、事件・事故は「食品安全管理の不備」が原因になることもあるが、悪意的に利益を追求したための結果であることも多い。
ジャム、既存の枠超え多様化進む 成長へ高まる挑戦機運
ジャム市場はこの数年、安定した推移を保っている。昨年にかけてはNBメーカー数社が実質値上げを行ったことで単価は上昇傾向にあり、付加価値製品へのチャレンジ機運が芽生え始めた。
FOOMA JAPAN 2017 6月に東京ビッグサイトで
日本食品機械工業会は6月13~16日、東京ビッグサイト・東1~8ホールで“食の未来への羅針盤。”テーマに「FOOMA JAPAN 2017(国際食品工業展)」(事務局=TEL03―3583―6139)を開催する。
大手量販 増収効果で利益改善 新店、活性化店が寄与
大手量販の2016年度(17年2月期)業績はおおむね営業増益となり利益改善が進んだ。競争激化により、GMS、SMとも既存店客数では苦戦したものの、SMを中心に新規出店、生鮮の相場高を含めた単価アップなどでカバーした形だ。
業務用嗜好飲料 多様な場へ広がり コーヒー、CVSが基準に
コーヒー、紅茶、ココア、抹茶などの業務用嗜好品は、外食だけでなく小売店、オフィス、非外食など人が集まるさまざまな場所で広がりを見せている。市場動向としては、業種業態にとって凸凹があるものの、全体としては堅調に推移している模様。
アイス市場 16年度4千900億円 NBが牽引、250億円増
16年度の市場規模は本紙推定で4千900億円(前年比5・4%増)、金額にして250億円を増販し着地したと思われる。15年度の“マツコ効果”の反動から当初苦戦も予想されていたが、最需期の中部以西の酷暑や下期も順調に前年を上回る推移となったことが大きい。
九州地区小売 DS・DgS好調続く SMは既存店投資の傾向
九州エリアの主要流通企業の18年度出店は、食品スーパーやGMSではおおむね見送るか、前年度並みにとどめる見通しとなった。出店に適した用地確保が難航していることに加え、異業態との競合が激しさを増幅していることで、採算見通しを立てにくいことが主因となっている模様だ。
中京外食・業務用 名古屋で外食の集積進む 木曽路の焼肉業態が好調
スタートから不穏な空気が漂っていた16年度だったが、終わってみれば主要外食チェーンの業績は比較的健闘した模様。節約志向から低価格業態の盛り返しがあった上、一部の食材価格の高騰や原料不足、人手不足や人件費上昇など環境も厳しかった。
輸入塩 アジア市場、推定2200万t 世界貿易量6割がアジアに集中
塩資源に乏しい日本では、国内塩で不足する分を輸入で補うことで塩需要を満たしている。重量物で単価安という塩の特徴から、生産地と消費地が隣接することが理想的な環境だが、日本では古くから温暖な瀬戸内地方を中心に塩田製塩が行われ、専売時代の塩田廃止後も各塩田組合を母体にイオン交換膜法を立ち上げた経緯から
練り製品 春夏商戦スタート 今年も“惣菜化”進める
練り商品の春夏商戦が今年も開幕した。需要シーズンはおでんやおせちの秋冬になるが、長らく惣菜化や“脱ねり”を進めている業界にとっては、そうした企画力や開発力を試すのが春夏シーズンでもある。
コンビニ決算会見ハイライト 各陣営の戦略は
大型再編後初の通期決算が出揃った17年3月期。大手グループ間の対決の構図が決定的となり、数年前とは一変した業界の競争環境を印象付けた。変遷する社会構造のもと消費者にとってCVSの役割も大きく変わる。その存在意義が改めて問われそうだ
オリーブオイル 家庭用400億円市場に挑戦
オリーブオイルの市場拡大が続いている。16年度の家庭用オリーブオイルは10年連続で前年を上回り、市場規模は過去最高の360億円台に達した。約1千300億円市場の家庭用食用油において、オリーブオイルはキャノーラ油に次ぐ有力カテゴリーとして日本の食卓に定着した。