味の素は5月24日、東京・北区西が丘の味の素ナショナルトレーニングセンター・イーストで、7月から開催されるパリ2024オリンピック・パラリンピックの日本代表選手団「TEAM JAPAN」へのサポート計画を発表した。同社は03年より日本オリンピック委員会(JOC)のオフィシャルパートナーとして強化支援事業「ビクトリープロジェクト」によって栄養サポート活動を実施。16年からは日本パラリンピック委員会(JPC)とも連携している。
当日は味の素から藤江太郎取締役代表執行役社長、スポーツ&ヘルスニュートリション部開発企画グループの加藤弘之グループ長、「ビクトリープロジェクト」の栗原秀文ディレクターとともに、来賓としてJOCの三屋裕子副会長、JPCの河合純一委員長らも出席。この中で藤江社長は、「TEAM JAPANへのサポートを通じてWell―beingに貢献したい」とし、アミノ酸サプリメント「アミノバイタルMOMENT」の提供や、競技直前の選手のための現地の栄養サポート拠点「G-Road Station」の開設などのサポート体制を説明した。
「G-Road Station」は、食べ慣れた和食を含めた軽食を提供することで、競技前のリラックスに貢献。そこで提供する「勝ち飯 うま味スープ パリスペシャル」は、パリで活躍する日本人フレンチシェフ手島竜司氏の監修で開発され、強いうま味を感じられるスープに仕上げている。また「Café Du Dashi」(カフェ・ドゥ・ダシ)も開設。今回は「だし湯」の種類を増やし、選手たちのコンディション維持に貢献する。
個別競技のサポート体制の説明会では、柔道では「伝統の日本柔道、柔道大国フランスへの挑戦」をテーマに、最大のライバルをフランスに指名し、コンディションづくりやスタミナアップのための「勝ち飯」など食事メニューで支援。陸上では「ベテランの復活を支える、栄養、スポーツ科学の底力」をテーマにサポート。競泳では「栄養戦略で挑むリベンジ、新世代を加えた日本代表の挑戦」と「エネルギー対策とコンディション維持」をテーマに直前の合宿からサポート。「食シーンで繋ぐ」をテーマとしたバドミントンでは、身体と心のコンディションづくりを重視。ブレイキンでは「らしさを支える」をテーマに食事や補食でサポートする。
最後に味の素の荻原葉子執行理事グローバルコミュニケーション部長は、「当社のパーパス(志)はWell-beingであり、オリンピック、パラリンピックを通して選手のWell―beingをサポートする。JOC・JPCの志、選手の志にも共感しつつ、それぞれの志を実現するための準備を進めており、選手を応援する生活者のWell―beingを実現するための重要な機会とも捉えている」など語った。
なお味の素は柔道男子100㎏超級の斉藤立選手、パラ水泳の鈴木孝幸選手、柔道女子63㎏級の髙市未来選手とパートナー契約を締結している。