フタバ食品は、栃木県のプロサッカーチーム「栃木SC」とコラボし新たな地域貢献プロジェクトを開始した。選手とコーチらによるサッカー指導や食育リーフレットの配布を通じて、地域の子どもたちの心身の健やかな成長を支援する。
今回のコラボは、ともに地域貢献に力を入れる両社が「子どもたちの体力低下」という課題解決に向けて協業するもの。
4月26日の記者説明会でフタバ食品の齋藤貞大代表取締役社長は「自身も子どもの頃サッカーをしていたが、当時は想像もしていないような、プロの選手と身近に触れ合える環境に変わってきている。直接教わるワクワクを感じてもらうとともに、食育の話を通して子どもたちの健やかな成長を少しでもバックアップしたい」と意気込みを語った。
橋本大輔栃木サッカークラブ代表取締役社長は「近年空き地で遊んだり、体を動かす機会が減っている。そうした課題を解決し、子どもたちの健康を支援したい」と説明する。
今回のコラボでは、試合開始前の選手入場の際に選手が子どもたちと手をつないで入場するエスコートキッズに、フタバ食品×栃木SCのコラボTシャツを提供する(2024シーズン計13試合、1試合最大22人予定)ほか、栃木SCが宇都宮市や地域支援パートナー8市町の学校で定期的に行うサッカー授業で、サッカーボールの贈呈とフタバ食品が作成した食育プリントを配布する(年間20回程度予定)。
齋藤社長は「アイスクリームは唯一冷凍状態で食べられる完全食。東日本大震災の際には、不安定な子どもたちの精神を非常に和らげたという話もある。こうしたアイスの力や栄養価値を知ってほしい」とリーフレットの狙いを語る。
フタバ食品は来年で創業80周年の節目を迎える。主力の「サクレレモン」は今年で発売から39年目を迎えた。子どもたちに向けた活動としてこれまで、河川敷や海岸の清掃活動を行う「クリーンキャラバン」や、食育イベント「親子で楽しく!餃子クッキング」を継続的に実施。昨年プロバスケットボールチーム「宇都宮ブレックス」とコラボした小学校向けの授業は、今年も非常に多くの応募が寄せられているという。
「商品を売るだけでなく地域に貢献する。子どもたちと一緒に取り組みを進めていきたい」(齋藤社長)と展望する。