日清オイリオグループは、新たな研究開発拠点となる「インキュベーションスクエア」を横浜磯子事業場内に新設、5月から稼働を開始した。
「インキュベーションスクエア」は、顧客との共創による価値創造実現の場として、国内外のユーザーや得意先との技術や情報の交流を通して、多様な視点とアイデアにより最先端のソリューション提供を目指す。
16年に竣工したA棟(旧技術開発センター)の隣接地に、お客様とともに手を動かす共創型のキッチンやフライ室、パイロット設備を備えたB棟(3階建て、延床面積2千890㎡)を新設。BtoB強化のためのインキュベーション機能を強化し、お客様との価値共創を実現する研究開発拠点となる。
「インキュベーションスクエア」の特長は
①ラボスケールにおける研究開発機能
②パイロットスケールにおける試作機能
③小規模の生産機能
お客様との価値共創を推進するインキュベーション機能を強化・実装した。
ラボスケールから、お客様と共同で試作や評価を繰り返し、技術開発や課題解決につなげるとともに、実機生産につなげるパイロット設備を拡充。小規模生産を可能とする生産設備を強化し、BtoBの顧客への加工度の高い油脂製品提供も可能にした。
インキュベーションという名称の通り、「当社起点の価値提案に加え、お客様とともに手を動かしながらモノづくりと評価を繰り返し、より共感が持てる新しい価値を創造していきたい」と意欲を示した。