13.8 C
Tokyo
13.7 C
Osaka
2025 / 12 / 07 日曜日
ログイン
English
市況GW予算は横ばいの傾向 賃上げ基調も物価高と円安が影落とす インテージ調べ

GW予算は横ばいの傾向 賃上げ基調も物価高と円安が影落とす インテージ調べ

賃上げ基調も、物価高と円安が影を落とし今年のゴールデンウィーク(GW)の予算は昨年並みの傾向が見られる――。

マーケティングリサーチ会社のインテージが実施した「ゴールデンウィークに関する意識調査」によりこのような見立てが浮き彫りになった。

調査で今年のGWの予算について聞いたところ、平均は2万7857円となった。昨年は平均2万7870円で、前年比1.7倍と大きく伸びたものの、今年は昨年並みにとどまった。

予算増加の理由は、「外出や人に会う機会が増えるから」が33.3%で最も高く、「物価高・円安だから」(31.9%)、「新型コロナが 5 類に移行したから」(23.2%)と続く。

予算減少の理由は、「物価高・円安だから」が 31.1%で最も高く、「給料が増えないから」(30.0%)、「遠出をすることが少なくなったから」(24.5%)が続き、「飛び石連休だから」は 9.0%にとどまった。

さらに、物価高や円安はGWにかける予算にどの程度影響するかについては、「かなり影響する」「やや影響する」を合わせると 63.4%にのぼった。

今年のGWの過ごし方(予定)を複数回答でたずねたところ、「自宅で過ごす」が34.1%で最も高くなった。

次いで「外食に行く」(20.5%)、「ショッピングに行く」(16.7%)が挙げられ、上位に挙がる予定は昨年と変わらなかった。ただし、「ショッピングに行く」は昨年の 23.5%から 6.8 ポイント減少した。

「国内旅行」は15.6%(前年14.4%)、「海外旅行」は1.0%(前年0.8%)と昨年から大きな変化はなかった。

インテージは「今年の GW は新型コロナ 5 類移行後初、かつ 2024 年の春闘では高水準の賃上げがあり話題になっていたにもかかわらず、思うほど予算は増加せず、物価高の影響を色濃く受ける GW となりそうだ」との見方を示す。

調査は2024年3月27日から4月1日に全国15-79歳の男女5000人を対象に実施された。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。