キリンビバレッジは、「プラズマ乳酸菌」入り飲料でチルド・ドライの二正面作戦を展開し二年連続の大幅増の販売数量を計画する。
「プラズマ乳酸菌」入り飲料は23年、36%増の896万ケースの販売数量を記録。24年は38%増の1240万ケースの販売数量を目指していく。
1月25日、事業方針発表会に臨んだ成清敬之マーケティング部長は「24年は、免疫ケアの間口(飲用者層)を拡大し習慣性を高めていく。そのために、免疫ケアニーズ潜在層に気づきをつくる啓発活動を加速させながら、お客様が健康を期待するカテゴリーにもポートフォリオを広げていきたい」と語る。
免疫ケア市場については今後も十分な開拓余地を見込む。
同社調べによると、「プラズマ乳酸菌」入り飲料の年間ユーザーは約1000万人であるのに対し、健康を意識して飲料を飲む層は年間約5000万人と推定。
「9割のお客様は、意識下では免疫は健康のために大事だと考えているが、実際に行動に移されている方は3割程度。まだまだ成長の余地があり、免疫ケアを、一部の人のためではなく、毎日を元気に過ごしていきたい全ての人の日常的な健康習慣にしていきたい」と意欲をのぞかせる。
中核となるチルドの「おいしい免疫ケア」シリーズでは、3月19日のリニューアル発売を皮切りに習慣化を促進する。
同シリーズの2023年年間販売数量は、同容器で発売していた「iMUSE 朝の免疫ケア」と比較して約3.4倍と大きく伸長。今年、商品に一層の磨きをかけるなどして勢いを加速させる。
同社によると「おいしい免疫ケア」ユーザーの9割は月8本未満飲用のライト層であることから、パッケージと中味を刷新して習慣飲用を促進していく。
パッケージの刷新ポイントについて、松岡祥子マーケティング部ブランド担当主務ブランドマネージャーは「商品名を囲むことで免疫ケアがより目が行く構造になった。『プラズマ乳酸菌』のロゴも見えやすくし、横側にもこだわった。現行品は白色だが、ベースとなる水色が広がるようにして、陳列される際に多少横向きになっても認知していただけるようにした」と説明する。
「おいしい免疫ケア カロリーオフ」は中味もブラッシュアップ。甘さと酸味のバランスを調整し、カロリー50%オフでありながら満足感のあるさわやかなおいしさに仕上げた。
新たな接点拡大策としては、EC限定で「おいしい免疫ケア」と「おいしい免疫ケア カロリーオフ」100mlPETのラベルレスを6本パックにて3月19日から発売する。
エントリーユーザーの獲得や間口拡大の取り組みとしては、ドライ飲料を拡充。
3月19日に能性表示食品「iMUSE からだ想い ヨーグルトテイスト」を新発売し、「生茶 免疫ケア」を刷新し「生茶 からだ晴れ茶」を4月2日に発売開始する。