キユーピーはこのほど、デリア食品の生産ラインで惣菜用ふた閉めロボットの実運用を開始した。新たに開発した装置は60品種以上のふた容器に対応し、容器に合ったふたサイズの自動切り替えが可能になる。作業熟練者と同等の毎時1千300パックの作業速度と動作の正確性、確実性を再現。多言語に対応しており、だれでも操作することができるのも特徴だ。
キユーピーは22年12月から、安川電機と多品種の容器に対応した惣菜盛り付け工程の自動化を目指し、共同開発を進めている。
惣菜の生産現場は人手を要する工程が多く、中でも多品種の容器に対応したふた閉め工程は自動化の難易度が高いことから、安川電機がロボットに関する知見を、キユーピーグループが生産・品質の知見を持ち寄ることで新たな技術開発を実現した。
惣菜は商品の入れ替えが多く、短時間で容器を変更する必要があるが、従来の数種類のふたに対応した装置では新容器に対応するための設定に時間がかかり、人手に頼らざるを得ない状況だったという。
キユーピーグループでは引き続き他社と連携し、食品工場全体の生産性向上と人手不足への対応を進めることで、未来型食品工場を創り上げるとしている。